2018年VTより『ルカマローニ』3年連続99点獲得！

マルケ州チェラーザ村近郊で環境に配慮したワイン造りを行うアジェンダ アグラリア グエリエリの「グエリエロ デッラ テッラ」です。ブドウはモンテプルチアーノ90%とサンジョヴェーゼ10%を使用。メインのモンテプルチアーノは樹齢80年以上の古樹で、ブドウが完熟してから樹についたままの状態でそのまま約1ヶ月ほど乾燥してから収穫。1年以上の樽熟成を行っています。凝縮感と干しブドウの残糖からくる心地よい甘さが特徴。そこにサンジョヴェーゼの軽やかさが加わった、バランスの取れた味わいです。

2020年は『ルカマローニ』で99点を獲得。「自然、技術、精神、香り、匂いのエッセンスが詰まった、今年最高の赤ワインのひとつ」と大絶賛されています！これで2018年VTより3年連続の99点となります。ドメーヌで最も古い畑から、最高のヴィンテージにのみ醸造する、限定キュヴェ「グエリエロ デッラ テッラ」是非お楽しみ下さい。

ワイン名は「大地の戦士」の意味

ワイン名のグエリエロ デッラ テッラ(Guerriero Della Terra)は「大地の戦士」の意味。また毎年同じ条件で仕上がるとは限らないことから、「この年で終わってしまうかもしれない」という意味を込めて、ワインラベルのVTの後に.(ピリオド)を付けています。

樹についたままの状態でブドウを乾燥

ブドウはモンテプルチアーノ90%、サンジョヴェーゼ10%を使用。畑の丘の上にある樹齢80年以上のモンテプルチアーノから、樹についたままの状態でブドウを約1ヶ月乾燥させます。これによりブドウの総重量の30％の水分が蒸発します。手摘みで収穫して発酵後は1年以上の樽熟成を行っています。

乾燥ブドウ独特の風味と心地よい甘みが綺麗な酸と調和

2024年8月、2020ヴィンテージを試飲しました。しっかりとした果実の甘やかで濃密な香りが広がります。飲むと凝縮感のあるやわらかな味わいで、乾燥ブドウ独特の風味と心地よい甘みが綺麗な酸とバランスよく調和。アルコール度数の高さや重たさを感じさせない心地良いのど越しが魅力的です。

ワインガイド評価

『ルカ マローニ』99点（2020ヴィンテージ）

「甘さと濃厚さ、力強さとスパイシーさを兼ね備えた果実の海のようで、実に堂々としている。ブラックベリーの色、質感、色合いがにじみ出ている。森のベリーの果肉の香りがその嗅覚の強さを強力にし、バルサミコの性質のよりエレガントでクリスタルのようなシルキーなアロマのニュアンスをもたらす。エキスの量はボリュームと非常にバランスが取れており、内在する柔らかさが力強く、濃厚なタンニンを包み込んでいる。エグゼクティブな醸造法のおかげで、驚くほどたくさんの果実味がきれいに輝き、決して暗くならない。そしてバニラやオークのスパイシーさは、最も調整されたピュアなもの。自然、技術、精神、香り、匂いのエッセンスが詰まったワイン。その香りだけでなく、感覚的で説得力のあるヒントのすべてにおいて、今年最高の赤ワインのひとつである（2023年5月）」

アジェンダ アグリコーラ グエリエリは19世紀後半にグエリエリ家によって創業された大農家で、アドリア海から内陸10kmの位置するチェラーザ村近郊で葡萄畑45ha、麦畑120ha、オリーブ畑30haを所有します。現在は5代目のルカ グエリエリ氏と息子のアルベルト氏、娘のマリア ジュリア氏が中心となり、その他25人の信頼できる通年通して働く社員と共に、全て自社畑から造られるワイン、乾燥パスタ、オリーブオイルを製造しています。環境に配慮した自然な農業を心がけており、本当に必要がある場合を除いては農薬を使用しません。またファームハウスの屋根にあるソーラーパネルにより電量を賄っています。

ビアンケッロ デル メタウロDOCはマルケ州北部、ペーザロ エ ウルビーノ県をアドリア海に向かって流れるメタウロ川に沿う丘陵地帯のみに広がる限定されたワイン産地で1969年にDOCとして認可を受けました。2016年現在、栽培面積は244ha、16件のワイナリーしか存在しません。ワインは土着品種のビアンケッロ種を95％以上使うことが義務付けられています。メタウロ川流域のワインは昔から美味しいことで知られていて、ローマの歴史家タキトゥスは第二次ポエニ戦争におけるメタゥルス（メタウロ）の戦い（紀元前207年）について「この戦いのカルタゴ軍の敗因は、戦場だったメタウロ川周辺に漂う白ワインの芳しい香りとその味の虜になってしまったから」と書き記しています。