サルデーニャ島ガッルーラ地区の風光明媚な景観の中に位置するワイナリー「シッドゥーラ」がこの土地の土着品種カンノナウ100％で造る、熟した果実の香りに、繊細なミントのトーンも感じられる、柔らかくも飲み応えのある濃厚赤ワインです。

繊細でエレガントでありながら力強さも持ち合わせるワイン

プルーンやアマレーナ(サワーチェリー)などの熟した果実の香りにスパイス香が溶け込み、後半には繊細なミントのトーンを感じます。柔らかく果実味豊かな味わい。バランスのとれたワインでアロマティックな余韻が長く続きます。パスタ、ラムの煮込み、サルデーニャの伝統肉料理、熟成ペコリーノチーズとよく合います。

2022年7月に、輸出マネージャーのマルコ氏にお話を聞きました！

「フォーラは、厳しい選果を経たカンノナウ100％で造られています。エーレマとの大きな違いは、2000～3000リッターで2年熟成していることです。10年くらい熟成ポテンシャルを持っているワインです。赤系果実、リコリス、タバコなどのスパイス、サルデーニャの香り、豊かな果実味があります。サルデーニャの郷土料理である豚の丸焼きや羊に最適です。ラザニアや肉全般もいいですし、チーズとの相性は抜群です」

ミドルサイズの樽にて熟成

ブドウは9月後半から10月にかけて手摘み、除梗後、ブドウはソフトプレスされ、一番搾りのモストと一緒に24-26℃で10-15日マセレーション(果皮や種をワインに漬け込む)させます。ステンレスタンクでアルコール発酵とマロラクティック発酵(リンゴ酸を乳酸に変化させる発酵)が行われ、翌年の6月までステンレスタンクとミドルサイズの樽にて熟成され、瓶内熟成は最低1ヶ月。その後最低1ヶ月の瓶内熟成を経てリリースされます。

グルナッシュ デュ モンドで金賞を受賞

「フォーラ」はフランスで行われた「グルナッシュ デュ モンド」で、金賞を受賞した経験があります。（カンノナウ種はグルナッシュ種と同一品種です）プルーンやアマレーナ(サワーチェリー)など熟した果実の香りに、繊細なミントのトーンも感じられるワインです。

「フォーラ」の名前の由来

「フォーラ」とはサルデーニャ島ガッルーラ地区の方言で「おとぎ話」の意味を持ちます。

サルデーニャ州北東部ガッルーラの中心地、ルオーゴサントに位置するワイナリー。サルデーニャ唯一のDOCG、ヴェルメンティーノ ディ ガッルーラの生産地域です。息をのむほどの風光明媚な景観の中に佇む見捨てられた古いブドウ畑を発見したとき、ドイツ人実業家ナタン ゴッテスディナーの新しい挑戦と、イタリア人実業家マッシモ ルッジェーロの一度諦めかけた夢の実現への道のりが始まりました。シッドゥーラは、二人のサルデーニャに対する愛と、この島の純正さ、シンプルさ、そして伝統への賛辞を反映するものとなりました。総面積220ヘクタールのエステートには、32ヘクタールのブドウ畑を有し、9種類のワインで年間25万本を生産しています。シッドゥーラ ワイナリーは、素晴らしい海辺からほんの約20kmしか離れていない、標高約300mの大自然の中にあります。ブドウ栽培のための土壌、自然環境、天候の完璧なコンビネーションがこのエステートには存在します。比較的標高の高いシッドゥーラ農園では、1940年代からヴェルメンティーノが栽培されていましたが、テロワールの真価が引き出されることはありませんでした。そこで、「この地の優れたテロワールを反映した高品質ワインを造る」という明確な意思と共に、シッドゥーラ ワイナリーは2008年に創設されました。

優れたテロワール

シッドゥーラの畑は、細かくなった花崗岩に砂と粘土が混ざる典型的なガッルーラの土壌で形成されており、ミネラル豊富なワインが生まれます。森を切り拓いて植樹したブドウ畑は標高300ｍ。海と山の恩恵を受け、非常に風通しがよく、最高の日照が得られる穏やかな斜面。そして、昼夜の温度差が激しい優れたテロワールです。