ヴァルポリチェッラ地区の中心、古き時代から商業の要衝として栄えてきたカステルロット地区から降りた場所にモンテ ダッローラのワイナリーは位置しています。畑では科学的に合成されたものや除草剤を使用していません。ワイン熟成のためのセラーはレチョートやアマローネを落ち着かせるのに完璧な湿度と温度を保つため、凝灰岩を掘って造られています。このワインはコルヴィーナ、コルヴィノーネ、ロンディネッラをブレンド。 柔らかな甘みよりも鉱物感と酸味が特徴的なエレガントでドライなヴァルポリチェッラ クラシコ スペリオーレです！

自由な選択を表したラベルの凧

ラベルに描かれた凧は、自由な選択を表しています。ヴァルポリチェッラの一般的なイメージから離れ、ユニークなブドウ畑の偉大な純粋さとアイデンティティという理想に向かって、風に逆らう姿勢も表しています。

8-10日間自然発酵＆大樽で12ヶ月間熟成

畑は標高500ｍの南西向きで、砂礫、氷河に削られた堆積岩の土壌。ガルダ湖からもヴァルポリチェッラ クラッシカのエリアの中でも他のヴァルポリチェッラとは、最も方向性が違う地域です。ビオディナミの手法で栽培されたコルヴィーナ60％、コルヴィノーネ20％、ロンディネッラ20％を使用。手摘みで収獲したブドウは8-10日間自然発酵。大樽で3週間マセレーションを実施。大樽で12ヶ月間熟成しています。ボトリング後に瓶熟成を1年前後行ってから出荷しています。

鉱物感と酸味が特徴的なエレガントな美味しさ

ルビーレッド色、香りはスパイス、バルサミコ、メントールの香り。口に含むと、ドライで持続性があり、素晴らしいエレガンスとフィネスを備えています。柔らかな甘みよりも、土壌と気候由来の、垂直的な鉱物感と、酸味が特徴的。フレッシュな余韻が残ります。

モンテ ダッローラは、ヴェントリーニ夫妻が“野生的環境”に惚れ込み、1995年に畑を購入しスタートしたワイナリー。ヴァルポリチェッラ・ゾーンの歴史的な中心地に位置しており、郊外の歴史あるカステルロットの丘から降りてくる道の脇にあります。アレッサンドラはビオディナミにも造詣が深い「考える人」で、夫のカルロは妥協のない実践家です。

ブドウ畑はヴァルポリチェッラの歴史的ゾーンにありながら約20年も耕作放棄され、ほぼ藪に近い状態でした。標高250m前後に広がる5haの畑の大半は1950年植樹の古木がまだ多く残っています。また「さくらんぼ畑と入り組むように広がるブドウ畑が、アマローネにさくらんぼの香りをもたらす」と、当主カルロ・ヴェントリーニ。畑の土も長年の手入れの行き届いた栽培で、歩くとしなやか。セラーでは2016年以降、発酵槽を少しずつ、ステンレスタンクからセメントタンクへと移行したことで、アタックの柔らかさが向上し、ふくよかさもより前面に出てきています。アマローネとリパッソ用の発酵槽は木製で、熟成も大樽でリパッソは1年以上。アマローネでは4年以上熟成させ、更に1年の瓶熟成後にリリースしています。

畑の中では、科学的な合成物や除草剤を用いません。土壌の耕作のためにおこなう農作業としては、ブドウの樹列の間に草を生やさせることと、樹列そのものに働きかける軽めの作業が挙げられます。ブドウ畑における植物の衛生状態の劣化を招かないために、湿度を測る雨量計や、昆虫の動きを監視するための罠やフェロモンを用いて、定期的に管理しています。