1912年創業の歴史的生産者「キオネッティ」がカスティリオーネ ファレット村のクリュ「パルッシ」のネッビオーロから造る、アフターには若々しいフレッシュな余韻が残る、旨味が凝縮された緻密なスタイルの、飲み心地の良いクリュ バローロです。

標高約200mにあるクリュ「パルッシ」

カスティリオーネ ファレット村の標高約200mにあるクリュ「パルッシ」のネッビオーロを使用。10月に収穫したブドウをオーク樽で発酵。熟成はトーストしていないフレンチオークの大樽で行っています。フィルターによる濾過は行っていません。年間生産量は3,000本前後です。

旨味が凝縮された緻密なスタイル

ノンフィルターのため後ろが透けて見えるほどのクリアな色味ではありませんが、その分旨味が凝縮されています。赤ムラサキの色合い。フルーティ、フローラルな第一印象と共に、ドライフラワーやスパイス、甘草のニュアンスなどクラシックなバローロの特徴的な香りが広がります。旨味が凝縮された緻密なスタイル。凝縮感ある果実味と少し固いタンニンがありますが、アフターには若々しいフレッシュな余韻が残る、飲み心地の良いバローロです。

ランゲ地区のドリアーニにワイナリーを構えるキオネッティのスタートはドルチェット種の栽培でした。創始者であるクイント キオネッティ氏はドルチェット種を語る上では欠かせない人物であり、一目置かれているワイナリーでもあります。クイント キオネッティ氏の祖父ジュゼッペ キオネッティ氏によって1912年に創業され、現在はクイント氏の孫であるニコラ氏がワイナリーを率いています。

近年はバローロ生産地エリアにワイナリーを所有し、ネッビオーロ種やバルベーラ種もつくります。2015年からバローロエリアに3つの畑を購入。ブドウは別々に醸造されるため、3つの異なるバローロワインを造っています。またランゲ地区でここ最近注力されているリースリング種の栽培もおこなっています。

自然と調和した畑でブドウを育てています。作業は全て手作業。殺虫剤、除草剤、浸透性殺虫剤を使用せず、肥料は堆肥やその他の有機製品を使用します。現在はビオ栽培の認定も受けています。ブドウの成熟が始まる頃から畑で間引きを行い、ブドウを選別し、小さな箱に入れて手作業で収穫しています。

ワイン本来の風味を保つために、セレクトされた酵母は使用しません。冬期も特に温度の管理はせず自然な環境下でワインの醸造を行います。ネッビオーロの一部は、木製のタンクで醸造。ワインの一部は、トーストしていない大きな木製の樽で熟成されます。フィルターを使用しないため、瓶内に沈殿物が生じることがあります。