敏腕エノロゴの"クリスチャン パタ"を中心にフリウリワインのプロフェッショナル4人で結成されたクル チャーレの「シャルドネ」です。オーガニック栽培で育てられたシャルドネを使用。発酵は木樽で、熟成はバリック樽で行っています。白桃のコンポート、リンゴの蜜やナッツの香り。ボリューム感のあるなめらかな舌触り、酸とミネラルにきっちりと支えられたクリーンな印象のシャルドネです。

新樽20％のバリックで9-10ヶ月熟成

フリウリのグランクリュとも呼ばれるロザッツォにあるロンコ デル ニェミツの樹齢50年の区画のシャルドネ。ヴィンテージ毎に適した畑から比率を決めてブドウを収穫。発酵にはフレンチオークの2年樽と3年樽を使用。マロラクティック発酵は自然に任せています。新樽20％のバリックで9-10ヶ月熟成。二酸化硫黄の使用を極力抑えるため、ワインと澱を長期間接触させる等の工夫を凝らしています。

酸とミネラルに支えられたクリーンな印象

白桃のコンポート、リンゴの蜜、洋ナシ、ナッツのリッチでボリューム感のあるなめらかな舌触り。早すぎず、遅すぎず、適正な時期に収穫されたブドウに根差した酸とミネラルにきっちりと支えられた味わいは、全体を通してきれいでクリーンな印象です。

グラヴネルとニエミツの栽培家、ミアーニと親交深い醸造家、アンジェロ ガヤのコンサルタント、イタリア国内屈指のプロフェッショナル集団が造る「クル チャーレ」

クル チャーレは、経験豊かな2人のエノロゴ、クリスチャン パタとピエル パオロ シルクを中心に、グラヴネールやロンコ デル ニエミツの栽培責任者であるマルコ シモニ、そしてワイン商のグラウコ ラヴェッロの4人のプロフェッショナルにより結成された、まさに「理想のワイナリー」です。

醸造責任者であるクリスチャンは、ミアーニのエンツォ ポントーニと親交が深く、フリウリにネコティウム社を構えて自らワインを手掛ける一方、イタリア各地の優れた生産者を発掘する敏腕エージェントとしても知られています。畑の世話を受けもつピエル パオロは、アンジェロ ガヤのコンサルタントを務める等、フリウリ内外で活躍するエノロゴであり、彼の兄弟のルカ シルクもまた、クリスチャンとともにクル チャーレの醸造に携わっています。

たった5樽のシャルドネから始まった新しいプロジェクト

優れたポテンシャルを秘めているにもかかわらず、放置されたままの数々の畑を目にしたこの専門家達が、フリウリのテロワールの可能性を実証すべく、1997年にたった5樽のシャルドネからこの新しいプロジェクトはスタートしました。畑はコッリ オリエンターリ デル フリウリ地区に位置しており、グランクリュとも言えるロザッツォ畑、同じく偉大で大らかなブットリオ畑、晩熟の地サン マウロ畑等からのブドウが用いられます。収量は厳しく制限され、発酵にはフレンチオークの2年樽と3年樽を使用。二酸化硫黄の使用を極力抑えるため、ワインと澱を長期間接触させる等の工夫を凝らしています。

メディア露出無し、総生産本数1万本未満の極少ワイン

経験を重ねるごとに、「フリウリの多様なテロワールの個性を表現するためには、どのテロワールにどのブドウ品種が最適か、つまりどのブドウをどこで育てるかが重要だと学んだ」というクリスチャン。評価や利益を度外視した彼らのワイン造りは、何ら制約に縛られず、独自の『フリウリらしさ』の表現を求めて常に進化を続けています。現在も総生産本数が１万本に満たないため、ほとんど市場に出回ることはなく、またメディアへの露出も行っていないため、現地以外ではほとんど見かけることのない稀少なワインです。

尚、2007年まで醸造はシルクのセラーにて行われていたが、2009年よりニエミツのセラーが使われています。畑とセラーの距離が近くなったため、これもまた、クオリティの更なる向上につながっています。