ヴィティッチオは1964年創業。トスカーナ州のフィレンツェとシエナの間、グレーヴェ イン キャンティの緑豊かな丘にあります。ヴィティッチオのワイン造りはキャンティクラシコの可能性を表現すること。グレーヴェ イン キャンティのテロワールは素晴らしく、さらにキアンティ クラッシコ地区では誰も実践していなかったキャノピーマネージメント、グリーンハーヴェストなどをいち早く取り入れました。「キャンティ クラシコ リゼルヴァ」は最高のサンジョヴェーゼを厳選して造る、力強くもシルキーな味わいのリゼルヴァ。『ジェームズサックリング』94点、『ワインスペクテーター』で93点、『ワインアドヴォケイト』92点の高評価を獲得しています！（2016Vintage）

最も出来の良かったサンジョヴェーゼ種だけを厳選し、選び抜かれた樽で熟成

ヴィティッチオの現オーナーはアレクサンダービバ氏。創業者であり、ヴィティッチオの名声を高めたランディーニ家の「常にワインを愛する人を満足する品質を追求する」という理念を受け継ぎ、自然と人間の調和を目指したワイン造りを続けています。彼の造り上げるキャンティ クラシコ リゼルヴァは収穫時に最も出来の良かったサンジョヴェーゼ種だけを厳選し、選び抜かれた樽で熟成させます。

リゼルヴァらしい吸い込まれるような深み

深みのあるルビーの色調でグラスを伝うワインの涙が強く、味わいの深さが感じられます。香りは熟したカシスやブルーベリーの上品なフルーツに、スミレの花やカカオ、鉄っぽさ、なめし皮が感じられるリゼルヴァらしい吸い込まれるような深みが感じられます。

飲むと力強いボディ、円やかな果実感があります。渋味もこなれていて、味わいの豊かさがあります。と同時に全体を引き締める酸味があり、充実した深みがありながらも均整のとれた美しいシェイプに仕上がっています。この価格帯では秀逸なコストパフォーマンスです。今の飲んでも美味しいのですが、熟成のポテンシャルも十二分に感じられる、秘めた魅力を感じさせます。シンプルにグリルした牛肉にバルサミコとルーコラなどを添えた料理との相性が良いワインです。

ヴィティッチオはキャンティクラシコの心臓部、グレーヴェインキャンティに位置する1966年創立のワイナリーです。トスカーナの北部出身のランディーニ家がキャンティに移住して1964年に土地を購入し、たった2ヘクタールからスタートさせました。氏のこだわりは相当なもので、ブドウの樹に関してはその土地に合ったクローン種を、酵母も選びに選び抜いたものを使用。また、バリックに関してはフレンチオーク材とアメリカンオーク材を組み合わせてひとつの樽に仕上げた、ここのワイナリーオリジナルのものを特注。さらにイタリアワイン界の重鎮、ヴィットリオ フィオーレ氏をコンサルタントに迎えるなどしてめきめきと実力を付けていきました。

2014年からはオーナーが代わり、ビバ家がヴィティッチオのブランド名を引き継ぎました。コンセプトはそのままに、新たに自然と人間との調和を目指したワイン造りを目指しています。ワインは変わらずクラシックでエレガントさがあります。伝統を尊重しながらも、新しい技術もしっかりと見据え、バランスを取りながらワインを造っています。2003年以来、ブドウ畑の8ヘクタールはビオディナミを実践。2013年からはすべての畑がオーガニック栽培になりました。

現在、ヴィティッチオはキャンティクラシコ地区とマレンマ地区で120ヘクタールの畑を所有。ここでブドウ栽培とワイン造りに携わっているメンバーはすべてキャンティ出身。地元に深い愛情と豊富な知識、経験を持っていて、キャンティに対する思いは人一倍強く、仕事ぶりからも愛情が伝わってきます。