ヴァルポリチェッラ随一の造り手との呼び声も高い"モンテ デイ ラーニ"の「アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ クラッシコ」です。ビオロジックで栽培されたコルヴィーナを主体に4種のブドウを使用。ブドウを最も手間のかかる方法で、丁寧に陰干し（＝アパッシメント）しています。500Lの木樽で発酵を実施。2015年からトノー樽と大樽を使って熟成させています。ドライフルーツ、プラム、イチジクなどの香り。エレガンスながら重厚で深遠な味わい。上品な舌触りのアマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ クラッシコです！

最も手間のかかる方法でアマローネ用のブドウを乾燥

ブドウはビオロジックで育てられたコルヴィーナ50％、ロンディネッラ25％、コルヴィノーネ20％、モリナーラ5％を使用。畑は標高220-430m、南東向きにある石灰質の土壌。収獲したブドウを天井から吊った網に一つ一つかける、最も手間のかかる方法でアマローネ用のブドウを乾燥しています。※写真右：当主のゼノによるアマローネ用のロンディネーラ種のアパッシメント作業風景。2日前に収穫したブドウを、天井からつるした網に引っ掛けています。

状態の悪いブドウの粒は自然に落下

アパッシメントの作業はブドウを吊るし終わると、昔から使われている、自然の防腐剤を吹きかけます。防腐剤にはカシ木の実の、虫が卵を産み付けて、成長して出て行ったものを使用します。それを粉にして、粘土と混ぜたものを吹きかけています。カシの木の実のタンニンが腐敗から守ってくれ、また、状態の悪いブドウの粒は、何ヶ月もの、アパッシメントの間に自然に床に落ちていきます。

2015年からトノーと大樽を使って熟成

醸造に入る頃には梗が完全に乾燥しています。梗の成分ができる限り外に出ず中にとどまるように、ゆっくりと破砕を行っています。その後500Lの木樽で発酵を実施。しなやかなピジャージュと丁寧な圧搾を行っています。2015年ヴィンテージ以降は、念願の1500Lの大樽を購入したので、トノーの熟成に加えて、大樽も併用して熟成させています。

上品な舌触りの重厚で深遠な味わい

深いルビーの色調。ドライフルーツ、プラム、イチジクなどの香り。バニラやバルサミコ、ハーブ、スパイスのニュアンスも。果実のフレッシュさが別格。ワインのバランスと、同様に重要な複雑性が高いクオリティにあります。上品な舌触り、重厚で深遠な味わいのアマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ クラシコです！10年はエイジングさせてからお楽しみ頂きたい逸品です！

モンテ デイ ラーニの創業は1900年と古く、1997年に現当主のゼーノが継承しました。ゼーノは「ブドウの周囲にある環境の多様性が、ワインに複雑性を与える」という信条の持ち主で、所有する８haのうちブドウ畑はわずか2ha。残りの土地には洋梨､サクランボ、穀物、オリーヴなどを、ブドウ同様にビオロジックで栽培し、耕作も馬で行います。さらに、馬での耕作やポリカルチャーについて農業セミナーで積極的に講演を行ったり、環境多様性のための調査活動に積極的に協力するなど、地域貢献にも情熱を傾けます。

ブドウ畑で行なっている細かい気配りは、カンティーナで行なわれる作業、例えばしなやかなピジャージュや丁寧な圧搾、有益な樽の使用などにも共通します。機械式のポンプは使わず、タバコの葉を栽培し、煎じて虫よけに使ったり、自転車を改造して手押しの耕作機を造ったりと独創的な手法は、彼のワインの魅力に体現されています。ゼーノの意志的な頭脳の働きと明快な行動原理が、彼のワイン造りであるといっても過言ではありません。