ヴェネトに根付く白ワイン「ビアンコ ディ クストーツァ」の生みの親、ピオーナ家がヴァルポリチェッラのエリアで手掛けるワイナリー「トッレ ドルティ」の上級ヴァルポリチェッラ！アマローネよりも1年早くリリースする言わば「ベイビーアマローネ」です！

アマローネと同じ造りで1年早くリリース

トッレドルティの名前の由来になっている、古い塔が建てられた畑の中の、標高350mの区画のブドウから造られます。日照条件に恵まれ、風通しの良い畑で、ブドウは健康で完璧な状態に成熟します。畑で選別し、小さな木のバットに入れ換気の良い専用の部屋で2～3ヶ月乾燥させ、30～40％の水分を蒸発させます。

高い糖度の低い外気温のため、醸造にも注意が必要。毎日少しずつ発酵させ、糖分が無くなったらまたブドウを入れていくという製法をとっています。毎日ルモンタージュしながら20日間醸しを行います。アルコール度が高くマロラクティック発酵しないので、果皮から離し、何度かタンクへの移し替えをします。その後、バリック（新樽とアマローネに使った1年使用樽各50％）に入れて、バトナージュしながら澱と共に12ヶ月熟成させます。

高いアルコール度数を感じさせない見事なバランスの飲み心地の良さ

チェリーやブラックベリー、ラズベリーなどのはっきりとした果実香にバルサムや白コショウもかすかに感じられます。ミネラルと柔らかな果実味が口の中でなめらかなタンニンと混ざり合い、豊かな風味を伴う長い余韻へと続いていきます。アマローネ同様、高いアルコール度数を感じさせない見事なバランスの飲み心地の良さをぜひ味わってください。

トッレ ドルティは、ヴェローナの東、サン マルティン ブオンアルベルゴにある、マルチェッリーゼに近い丘の地区の名称で、かつては防塞のための監視塔が建てられ、その後はオリーヴやブドウや穀物の畑として使われました。その土地をピオーナ家が買い取り、ヴァルポリチェッラを造るためにブドウを植え、歴史ある名前をブドウ園の名としました。

このピオーナ家は、他にカヴァルキーナとラ プレンディーナという２つのワイナリーも所有しています。トッレドルティを始めるにあたり考えたことは「伝統的なアプローチから離れ、クリーンで洗練されたバランスのとれたスタイルを目指す」ということ。つまりそれは力強いけれども飲みやすい、全体の要素の調和を大切にしたワインです。

3つのワイナリーはブドウが栽培されている地域は異なりますが、醸造はヴェネトの同じ所で行っているため「ロッソ プロヴィンシア」のような、他ワイナリーの最上級キュヴェを醸造した際の樽や果皮を使用したワインを造ることも可能です。