1112年まで遡る歴史を持つブドウ畑を所有するリエチネが造る、ベルベットのような滑らかでまるみのあるタンニンが魅力のキャンティ クラシコです。標高400-500ｍと高地の畑で、ビオロジック栽培で育てられたサンジョヴェーゼ100％使用。冷涼な気候から生み出される秀でたエレガンスと複雑味のある味わいです。安定感に定評のある赤ワインです。

3年使用以上のトノーで11-12ヶ月熟成

複数のプロットからのサンジョヴェーゼから造られています。2度の選果後にプレスし自然発酵。その後5-10日間のマセレーションを実施。マロラクティック発酵が1/3進行した時点でマストを3年使用以上のトノーに移し11-12ヶ月熟成。プロットごとに振り分けていたマストのブレンドを行いボトリング。1ヶ月の瓶内熟成を経て出荷しています。

サンジョヴェーゼ100%の気高さ

赤系果実や、ユーカリのほのかなアロマをもつフルーティーな赤。ミディアムボディで、ベルベットのような滑らかでまるみのあるタンニンをもちます。サンジョヴェーゼ100%の気高さを感じるエレガントなワインです。

キャンティクラシコをサンジョヴェーゼ100％で造るこだわり

もともとはコルティブオーノ修道院が所有していた土地であった「リエチネ」。ワイナリーを設立したイギリス人のジョン ダンクレーとパルミナ アッバニャーノ夫妻が常にこだわっていたのがキャンティクラシコをサンジョヴェーゼ100％で造ること。「バロン フィリップ ロートシルトがサンジョヴェーゼを植えることがあれば、私もカベルネソーヴィニョンを植える気になるだろう」と語りました。その理念は、2011年からワイナリー経営を受け継いだラーナフランクへと受け継がれています。

ガイオーレの山側に位置するリエチネのブドウ畑は教会の記録で1112年まで遡る歴史を持ちます。1971年、イギリスからやってきたジョン・ダンクレーはバディア ア コルティブオーノが所有していたこの1.5haのブドウ畑を購入。75年にリリースしたヴィーノ・ダ・ターヴォラが現在のリエチネの出発点となりました。

設立当初より、カルロ・フェッリーニがエノロゴを務め、1982年にリリースされたサンジョヴェーゼ100％の「ラ・ジョイア」はティニャネッロやマッセートなどと並び評され、ともにスーパー・タスカンの潮流を確実なものにしました。そして、1991年より醸造を手掛けることになったショーン・オキャラハンはビオディナミコの導入とプロットごとの醸造に取り掛かります。これによりエレガントさと繊細さが格段に向上したリエチネはイタリア国内でトップクラスの生産者に数えられるようになりました。2016年よりショーンにかわって醸造を担当することになったアレッサンドロ・カンパテッリはトリノーロでフランケッティの右腕としてワインづくりを行っていた注目の若手。リエチネは今後も目が離せない進化を遂げていくでしょう。