100年以上にわたって高品質のワインを造り続け、「もっとも伝統的」と称されるクラシカルバルバレスコの名門「ピオ チェーザレ」が、トレイゾとサン ロッコ セーノ デルヴィオの自社畑で収穫されるブドウを使用して、通常のバルバレスコより長い36ヶ月樽熟成造る、優しさと強さを併せ持つクラシックなスタイルのバルバレスコです。

クラシックなスタイルのバルバレスコ

熟した果実やスパイス、深みがあり複雑さを感じます。優しさと強さを併せ持ち、熟成のポテンシャルも高いクラシックなスタイルのバルバレスコです。

「私たちのバルバレスコはバローロと同じ3年の歳月をかけて熟成を行います」

2017年11月、ピオチェーザレ社のピオ ボッファ氏の娘で次期当主フェデリカさんにお話を伺いました。

「バルバレスコは3万5000本しか造っていません。トレイゾ、サンロッコ、アルバの村にある小さな畑のブドウを使用しています。バローロとバルバレスコは同じ醸造法で造られます。法的にはバルバレスコの熟成期間は2年間（バローロは3年）となっています。私たちのバルバレスコはバローロと同じ3年の歳月をかけて熟成を行います。なぜ熟成に時間をかけるかと言えば、ネッビオーロは「時間と手間がかかるブドウ品種」だからです。

年月が必要なブドウですので、時間をかけて熟成させていきます。大部分は大樽を使いますが、一部バリック（新樽は使わない。2～3年目の旧樽のみ）を導入しています。一般的なバルバレスコであれば、現在2014年がリリースされていると思いますが、私達は2013年をリリースしています。エレガントなワインですがバローロ的な力強いニュアンスがあります」

ワインガイド評価

『ジェームズサックリング』95点（2019ヴィンテージ）

非常に典型的なバルバレスコで、果実味の芯がしっかりしている。たくさんのイチゴ、杉、噛み応えのあるタンニン。ふくよかで骨格がある。素晴らしい余韻の長さで、最後にタンニンが効いてくる。少なくとも4、5年の瓶熟が必要。2027年以降に試してみよう。（2022年10月）

1881年創業の偉大なカンティーナ

ピオチェーザレは1881年にピオ チェーザレが創業したカンティーナです。バローロやバルバレスコ、バルベーラ、他のピエモンテのワインの偉大なポテンシャルや品質についてかなり早い時点から確信をもっていた人物で、1800年代後半において、テロワールを重んじたり、ワインの品質につて非常な厳しさを持って取り組んだ人物としては本当に先駆けともいう人でした。

バローロエリアの銘醸畑を所有

5代目となるピオチェーザレファミリーは、古いカンティーナで伝統的なピエモンテのワインを造り続けてきた生産者です。カンティーナはローマ帝国時代、紀元前50年にさかのぼることができるカンティーナで、近年膨大な投資をしてこのカンティーナとその設備を新しくしました。

ピオチェーザレが所有する畑のほとんどが評価が高い銘醸畑で、50ヘクタール以上を所有しています。バローロのエリアにはオマットのエステート、セッラルンガダルバにコロンバーロの畑を、グリンザーネ　カブール村にはグスタヴァの畑を、ラモッラ村にはロンカリエの畑を、バローロノとヴェッロの間にラヴェラの畑を所有しています。

長年の取り組みによりピエモンテの生産者として傑出した地位を築く

バルバレスコエリアでは、イルブリッコエステート、トレイゾにサンステファノの畑、ディアノダルバやシニオやトレッゾの村に他にも畑があります。これらの自社畑に加えて、何世代も渡り、様々な観点からブドウ栽培の運営に関わりながら、ブドウ栽培を農家にお願いしています。

ワインは、近代的な醸造技術とこの地の伝統的手法の両輪で醸造、熟成されています。適切な熟成（大樽だったり、バリックだったり）をワインに施した後、瓶熟させリリースされています。このような古くからの取り組みにより、ピエモンテワインの生産者として傑出した地位を築いています。