2019ヴィンテージは『ワインスペクテーター2023』世界TOP100にランクイン！『ワインアドヴォケイト』＆『アントニオガッローニ』で97点獲得！

バローロ村の代表的造り手で、多くの醸造家を育てたG.D.ヴァイラが、標高410ｍの上部に位置する僅か0.38haの「ブリッコ デッレ ヴィオーレ」の樹齢65年のブドウで造る、花や果実の香が強く、芳香に優れ女性的な伝統的スタイルのクリュ バローロです！この年は『ワインスペクテーター2023』世界TOP100の26位にランクイン＆96点獲得！「余韻は長く、素晴らしいポテンシャルを持つ」と絶賛されています。その他『ビベンダ2024』で最高賞5グラッポリ獲得、『ワインアドヴォケイト』と『アントニオガッローニ』で97点、『ルカ ガルディーニ』で96+点、『ドクターワイン』で95点を獲得しています（2019ヴィンテージ）。

「ブリッコ デッレ ヴィオーレ」の畑

1955年に植樹された区画で樹齢は約65年。素晴らしい状態です。発酵は野性酵母のみで10日間のマセラシオンの後、バリック（15％新樽）に移し変え、セラーの温度を上げてマロラクティック発酵を促し、24ヶ月熟成させます。

ワインガイド評価

『ワインアドヴォケイト』97点（2019ヴィンテージ）

ワイナリーでの試飲で最後に注がれたワインは、G.D.ヴァジュラ2019バローロ・ブリッコ・デッレ・ヴィオーレだ。バローロの西に位置する丘陵の高い見晴らしの良い場所にあるブリッコ・デッレ・ヴィオーレは、土壌（サンタガタ泥灰土と化石を含む）や収穫時期さえも別世界だ。2019年の果実を特徴づけるようなゆっくり丁寧な成熟は、フローラルなトーン、野生のミント、甘草を伴う非常にデリケートで幽玄な表現をもたらす。このオーガニックワインは骨格がしっかりとしている。実際、イシドロ・ヴァイラは、ネッビオーロのタンニンは1970年代や1980年代から変化してきたと指摘する。気候の変化とスタイルの好みにより、今日ではより洗練され、親しみやすくなっている。飲み頃2025-2050年（2023年8月）

『アントニオ ガッローニ』97点（2019ヴィンテージ）

バローロ・ブリッコ・デッレ・ヴィオーレ2019は、深みとエネルギーの魅力的な組み合わせを提供する。グラスの中では濃く力強いが、かなり控えめでもある。ブラックチェリー、黒鉛、砕けた岩、ミント、セージ、お香がグラスの中で開いていくが、抑制が効いている。私は2019年がその堂々とした伸びやかなフィニッシュで開いていくさまが特に好きだが、その最良の日はまだずっと先の、明らかに陰気なバローロであることに変わりはない。

『ルカ ガルディーニ』96+点（2019ヴィンテージ）

赤いラズベリーとクレメンタインの皮の香り、ナツメグと野生のアイリスのヒント。口に含むと、ジューシーで刺激的、赤い果実とスパイシーなノートが戻ってくる。花のようなニュアンスで締めくくられる。

『ワインスペクテーター2023』世界TOP100の26位＆96点（2019ヴィンテージ）

ジューシーなバローロで、生き生きとした酸があり、チェリー、ラズベリー、干草、ミネラル、ユーカリのアロマと風味を放つ。引き締まっているが余韻は長く、素晴らしいポテンシャルを持つ。2027年から2048年がベスト。1250ケース生産。

現当主アルド・ヴァイラ氏とミレーナ婦人は非常に穏やかでピエモンテは勿論、他の産地の造り手からも慕われる人格者。醸造や栽培の経験や知識を若い世代に伝えることを重視していて、若い醸造家達の憧れの存在にもなっている。現在は息子のジュゼッペも参加し家族経営を続けている。

美しく均整の取れたスタイルのバローロ

『ワインは美味しいのは当然で、“安全”で“清潔”で“美しい”ものでなければならない。』そして、『リンゴジュースを飲んだらリンゴの味しかしてはいけない。同じようにバローロを飲めばネッビオーロの味がすべき。樽由来の甘味や香、そしてタンニンもバローロには必要ない。』現にヴァイラのバローロは美しい均整の取れた酒質で素直にフルーツを感じさせる。熟成と共に妖艶さを増していくがネッビオーらしさは崩れない。発酵はステンレスタンク（一部大樽）で行っている。自然酵母でゆっくりと発酵を進める。タンクのあらゆるところで糖分が二酸化炭素を造り果帽を押し上げることが重要（１日に２回は足で櫂入れを行う）。

ネッビオーロはカベルネやメルローと違い果汁にアントシアニンや色々な要素（香味成分も果皮に多い）を含まないのでこのフォラトゥーラ（櫂入れ）は非常に大切。特に樹齢の高いネッビオーロは収量が落ちるだけでなく、果実そのものが小さくなり、果汁に対する果皮のバランスが若い樹と比べて高くなる。果皮の割合が高くなる訳でより一層フォラトゥーラが重要になってくる。

『果皮比率の高い高樹齢のネッビオーロは多くの要素をワインに与えます。高樹齢であれば過度の抽出も必要なく適度なフォラトゥーラをしてあげるだけでバローロは偉大さを備えます。』アルド氏は様々な挑戦を続けている。醸造学校の卒業論文は“白ワインにおけるマロラクティック発酵”だったそうで、当時憧れていた品種リースリングを植樹。ドイツ系リースリングと古い友人であるマルセル・ダイスの１００年以上の畑から無作為に取った色々なクローンを植樹したそう。

『単一クローンでは複雑味を産まないのは明らかマルセル・ダイスは早くからそれに気付いていた』当初、全く売れなかったというリースリングは今ではランゲ地方だけでも１４の造り手がリリースする人気品種となった。ヴァイラは全ての品種で素晴しいワインを造っている。中でもドルチェットは秀逸。通常は収量が落ちる為３０年程度で引き抜かれるがコステは５０年、フォッサーティも２７年程度と高樹齢。ネッビオーロ同様ピュアで曇りのないワインでチェリーやスミレの香が爽やかに香るエレガントなドルチェットを造ります。