モンフェッラート地区に位置するピノ ネーロの先駆者"マルケージ インチーザ デッラ ロケッタ"が造る「マルケーゼ レオポルド」です 。ワイン名はインチーザ家の祖先である"レオポルド インチーザ"に由来。畑は150年以上前に彼が植えていたのと同じ場所にある、歴史的な単一畑で収穫したピノ ネーロを使用。フリーランジュースのみ醸造して、フランス産の樽で14ヶ月熟成しています。ブルーベリーや熟したチェリーが香る。緻密でエレガントな質感の、果実味豊かでしなやかな味わいのクリュ ピノ ネーロです。

歴史的な単一畑で収穫したピノ ネーロを使用

畑はモンフェラット地区のロッケッタ ターナロの自然公園内の丘に位置。涼しい気候を求めるブドウなので丘のふもとにあります。19世紀に植えられた150年以上の歴史を誇る1.2haの単一畑で育てられたピノ ネロを使用。ここは祖先のレオポルドがピノ ネーロを実験で栽培をしていたのと同じ畑です。ミネラル豊かな砂と粘土を含む海底由来の土壌です。

フランス産樽でマロラクティック発酵と14ヶ月熟成

ブドウは9月に収穫。厳しく選果をして収穫後２時間以内にワイナリーに運び圧搾。フリーランジュースのみを温度管理可能なステンレスタンクで、10日間ほどの短めのマセレーションと発酵。フランス産の樽（20％新樽）でマロラクティック発酵と14ヶ月熟成。ボトリング後に3-6カ月の瓶熟成を経て出荷しています。

果実味豊かでしなやかな味わい

濃いルビーレッドの色調。ブルーベリーと熟したチェリーの香りや、スパイシーやタバコのノート。非常に顕著な果実味、緻密でエレガント質感で、きめ細かく甘いタンニンを口中に感じます。果実味豊かでしなやかな味わいです。白身の肉だけでなく、魚、貝類、軽く熟したチーズともよく合います。18-20度ほどでお楽しみ下さい。

「マルケージ インチーザ デッラ ロケッタ」の所有者であるインチーザファミリーの歴史は11世紀までさかのぼり、ワイナリーのあるモンフェッラート地区の歴史と密接な関わりを持っています。所有する畑は16ha。この地でのワイン造りは、インチーザファミリーによってブドウの樹を植える事が許された有名なサンバルトロメオ修道院の修道士によってはじめられたと考えられ、その様子はサンテミリアーノ畑にあるチャペルに今も見る事ができます。

ワイナリーが転機を迎えたのは、19世紀のマルケージ レオポルト インチーザによって、ワイン醸造とブドウ品種分野の発展に大きく貢献、偉大なエキスパートとして認められました。150年前この地で、ピノ ネーロの栽培を初めて行ったパイオニア的存在でもあります。現当主は バルバラ インチーザ デッラ ロケッタの息子と娘にあたるフィリベルトとフランチェスカ。また品質向上のため、栽培から醸造まで全ての行程においてエノログとしてOIVのメンバーでもあるドナート ラナティがコンサルタントをしています。　

インチーザファミリーは、サッシカイアとも深い関係があります。1930年代に一族のマリオが、ボルゲリのサングイド農園を所有するゲラルデスカ家の娘クラリーチェと結婚。マリオは1944年にシャトー ラフィットから譲り受けたカベルネソーヴィニヨンを実験的に植え、1968年にスーパートスカーナの第一号となるサッシカイアを生み出しました。現当主のニコロは、バルバラの従弟にあたります。