ロエロの中では標高の高いサント ステファノに本拠を構えるファミリーワイナリー"キエザ カルロ"のDOCGロエロ アルネイス「クイン」です。87年から単一区画のワインとして販売しています。有機栽培で育てられたアルネイス100％を使用。天然酵母を使用して発酵させ、ステンレスタンクにて8ヶ月熟成しています。熟した果実や白い花のボリュームあるアロマ。 フルーティで酸と骨格のミネラルがしっかりと感じられ、非常にバランスが取れています。フレッシュながら複雑さが一気に増した、飲み飽きしないアルネイスです。

天然酵母で発酵、ステンレスタンクにて8ヶ月熟成

畑はサント ステファノにある0.9haの単一区画。標高330ｍの東向き、石灰を含む砂質の土壌。 樹齢50-60年のアルネイスは有機栽培（サステイナブル認証のみ取得）で育てられています。栽植密度はヘクタールあたり5000本のギュイヨ仕立て。9月上旬に手摘み収穫。やさしく圧搾後、2時間程度の発酵前浸漬。天然酵母を使用して15度の低温で1ヶ月発酵。ステンレスタンクにて8ヶ月熟成。ボトリング後に1年の瓶熟成を経て出荷しています。

フレッシュながら複雑さが一気に増した味わい

明るい麦わらの色調。完熟した桃を思わせる果実に白い花のボリュームあるアロマ。 アルコールのボリュームもありますが、フルーティで酸と骨格のミネラルがしっかりと感じられ、非常にバランスが取れいます。フレッシュながら複雑さが一気に増した、飲み飽きしないロエロ アルネイスです。

キエザ カルロはピエモンテ州ロエロの中でも北にあるサント ステファノに位置するワイナリーで、標高300ｍ程度のロエロとしては比較的高いエリアに約9haを所有しています。オーナーはこの地で代々農業や酪農を営んできたファミリーで、現在は5世代目にあたるダニエリとダビデの兄弟がメインで運営しています。ワイン造りはアルバの醸造学校を卒業した後に2010年から家業に加わったダビデと父のレナートがメインで行っています。

サント ステファノはトリノ方面から常に風が吹いており、日当たりの良さと相まって畑に湿気がこもらずオーガニックの栽培に向いています。畑は斜面にある区画で砂地の土壌で、砂の中には貝殻の化石も多く含まれており、これがワインの骨格となるミネラルを与えています。 雨量が少ないのでサラサラと今にも崩れそうな印象。土壌の崩れを防止するために一部の区画では刈り取った枝を敷き詰めています。トラクターなどの機械は入れないので作業は全て手作業。それを家族で行っているのでかなりの重労働です。

栽培はビオロジックを実践していますが、認証に関してはサステイナブル認証の「Green Experience」を取得。ブドウ畑の周りにはオリーブや桃も植えられており、自生のハーブも茂っています。キエザ カルロはこのサント ステファノの地を愛し、自然を大切に日々の食卓に寄り添うワインを造っています。