100年以上にわたって高品質のワインを造り続け、「もっとも伝統的」と称されるクラシカルバローロの名門「ピオ チェーザレ」が自社畑とセッラルンガ ダルバ、グリンツァーネ カヴール、ノヴェッロ、ラ モッラ、モンフォルテ ダルバのブドウを使用して造る、素晴らしいストラクチャーとハーモニーのクラシックなスタイルのバローロです。

「今飲んでも楽しめるワインでなくてはならない」

2017年11月、ピオチェーザレ社のピオ ボッファ氏の娘で次期当主フェデリカ ピオさんにお話を聞きました。「バローロは9つの異なるクリュから造っています。私達が考えているのは、今飲んで楽しめるバローロ、バルバレスコである事です。10～15年待たなければ飲めないようなワインではなく、今飲んでも楽しめるワインでなくてはならないという事です。」と話してくれました。

100年以上にわたって高品質バローロを造り続ける

『ワイン スペクテイター』の年間TOP100の6位（2004ヴィンテージ）に選ばれた実績を持ち、『神の雫』にも登場した伝統派バローロ「ピオ チェーザレ」。100年以上にわたって高品質のワインを造り続けるワイナリーで、「もっとも伝統的」と称されるクラシカルバローロの名門です。毎年のように世界中から高い評価を受けるバローロです。

多様な香りと味わいの調和による卓越した気品

ピオチェーザレでは、畑名のないバローロは比較的冷涼な丘陵地帯セッラルンガ村のブドウ畑を中心に、さらに他の村の中でも特に恵まれた、その地域の特長が生きる数々の小さな畑のブドウを集め造られています。こうして造られるワインには、１区画の畑からのブドウのみで造られたワインにはない多様な香りと味わいの調和による卓越した気品が備わります。これは、様々な畑で栽培された高品質なブドウの個性の融合によりはじめて造り出されるものです。

「もっとも伝統的」と称される伝統派ならではの深み

そして、数多いバローロ生産者の中でも「もっとも伝統的」と称されるピオ チェーザレでは、新樽を多用した現代風の味わいは避け、スロヴァニア産のオークの大樽でDOCGの規定よりも長期間にわたり熟成させることにより、ネッビオーロの特性を尊重した柔らかみのある味わいを表現しています。

ドライフラワーを思わせる香りにスパイシーなニュアンス。味わいはなめらかで非常にエレガンスを感じます。たっぷりとした豊かなボディとタンニン。気品あふれる味わいとさらなる長期熟成の可能性を感じる１本です。

1881年創業の偉大なカンティーナ

ピオチェーザレは1881年にピオ チェーザレが創業したカンティーナです。バローロやバルバレスコ、バルベーラ、他のピエモンテのワインの偉大なポテンシャルや品質についてかなり早い時点から確信をもっていた人物で、1800年代後半において、テロワールを重んじたり、ワインの品質につて非常な厳しさを持って取り組んだ人物としては本当に先駆けともいう人でした。

バローロエリアの銘醸畑を所有

5代目となるピオチェーザレファミリーは、古いカンティーナで伝統的なピエモンテのワインを造り続けてきた生産者です。カンティーナはローマ帝国時代、紀元前50年にさかのぼることができるカンティーナで、近年膨大な投資をしてこのカンティーナとその設備を新しくしました。

ピオチェーザレが所有する畑のほとんどが評価が高い銘醸畑で、50ヘクタール以上を所有しています。バローロのエリアにはオマットのエステート、セッラルンガダルバにコロンバーロの畑を、グリンザーネ　カブール村にはグスタヴァの畑を、ラモッラ村にはロンカリエの畑を、バローロノとヴェッロの間にラヴェラの畑を所有しています。

長年の取り組みによりピエモンテの生産者として傑出した地位を築く

バルバレスコエリアでは、イルブリッコエステート、トレイゾにサンステファノの畑、ディアノダルバやシニオやトレッゾの村に他にも畑があります。これらの自社畑に加えて、何世代も渡り、様々な観点からブドウ栽培の運営に関わりながら、ブドウ栽培を農家にお願いしています。

ワインは、近代的な醸造技術とこの地の伝統的手法の両輪で醸造、熟成されています。適切な熟成（大樽だったり、バリックだったり）をワインに施した後、瓶熟させリリースされています。このような古くからの取り組みにより、ピエモンテワインの生産者として傑出した地位を築いています。