ガヴィの地に1912年創立。100年以上4世代に渡って引き継がれている歴史的な造り手ラ キアーラのガヴィ デル コームネ ディ ガヴィ「グロッペッラ」です。単一畑『グロッペッラ』の樹齢45年以上の古樹のコルテーゼを使用。2日間のスキンコンタクトにて、コルテーゼの持つ個性を引き出しています。発酵から熟成まで225Lのフランス産バリック樽を使用。アプリコットやグレープフルーツの香りに、バニラやミネラルのニュアンス。温かみのある質感で、持続性のある風味豊かな味わい。アフターに火打石や甘いバニラのニュアンスが感じられる単一畑ガヴィです。

異なる区画や土壌の畑から3つの異なるスタイルのガヴィを生産

ガヴィの地域には複雑な土壌が存在します。ラ キアーラはその中で、異なる区画や土壌の畑を所有。カンティーナの周りにある標高250mの畑は、赤土が混ざる粘土質の土壌で、果実味が豊かで骨格のしっかりとしたワインとなります。標高300mを超えるロヴェレートという地域では、石灰岩が目立つ白い畑。繊細な香りで、エレガントな酸が特徴的なワインに。ラ キアーラでは3つの異なるスタイルのガヴィを造っています。スタンダードなガヴィは、この両方の区画のワインをブレンドする事で、毎年安定した味わいに仕上げています。「エチケッタ ネラ」は単一畑『グロッペッラ』のブドウを、2日間だけスキンコンタクトを施す事で、コルテーゼ種の持つ香り、個性を引き出しています。「グロッペッラ」はエチケッタ ネラにバリック熟成を加えたもので、若干の酸化を促しながら深みを表現した畑名を冠したガヴィです。

コルテーゼの個性を引き出すスキンコンタクト

単一畑『グロッペッラ』で収穫した樹齢45年以上の古樹のコルテーゼ ディ ガヴィ100％を使用。栽植密度はヘクタールあたり4000本で、ギュイヨ仕立てで育てられています。低温にて2日間スキンコンタクトを行い、ブドウの持つ香り、色素、タンニンをモストに浸透させ、コルテーゼの持つ個性を引き出しています。発酵から熟成まで225Lのフランス産バリック樽を使用。週1回の割合でバトナージュを実施してモストに旨味を移しています。

持続性のある風味豊かな単一畑ガヴィ

輝きのある麦わらの色調。アプリコットやグレープフルーツの香りに、バニラやミネラルのニュアンスが感じられる、力強くデリケートな香りが特徴。温かみのある質感で、持続性のある風味豊かな味わい。アフターに火打石や甘いバニラのニュアンスが感じられます。濃厚で風味豊かなオードブルやグリルした肉と良く合います。

ガヴィに人生を捧げた家族

ラ キアーラ社は1912年、フェルディナンド ベルガリオによって設立されたワイナリー。以後100年以上に渡って、4世に引き継がれている家族経営の小規模生産者。ガヴィ ディ ガヴィ（正式にはガヴィ デル コームネ ディ ガヴィ）を名乗れる、由緒ある区画に畑を所有しています。2代目当主（現当主の祖父）は、ガヴィの優良生産者として世界的に有名なラ スコルカ社の元醸造担当。コルテーゼを知り尽くした家系です。2017年には4代目にあたるダリオとシモーナ兄妹がワイナリーに戻って来て、よりスタイリッシュにガヴィを世界に発信するように変化しています。

ガヴィの唯一使用して良いコルテーゼ種は、この地の土着品種。実はコルテーゼは非常に酸化に弱い事でも有名。ラ キアーラ社は小規模生産者ならではの強みとして、収穫をした直後にプレスをして、醸造をスタートさせています。（大規模な生産者だと、通常1日2日経ってからプレスする事が多い）。更に、酸化しないように最新鋭のエアプレス機を使う事で、品質は向上しているそう。昔はプレス後のジュースは黄色っぽかったが、現在のジュースは綺麗な緑色。どれだけ健全な葡萄ジュースを得られているのか一目瞭然です。

ガヴィの地域は複雑な土壌が入り混じっている地域

ロヴェレートにある標高300mを超える山の中の畑は、石灰岩が目立つ、白い畑。対して、カンティーナの周りの250m程度の畑は、赤土が混ざる粘土質の土壌。全く異なる個性が存在するのが、ガヴィの面白いところでもあります。生産者によっては、土壌毎にワインを造り出す事もありますが、ラ キアーラ社はそれらをアッセンブラージュする事で、ガヴィという地域の表現に力を注いでいます。

3つのスタイルのガヴィ

彼らは大きく分けて、3つのパーセルの畑を所有しています。それらのパーセル毎にタンクを分けて醸造を行いますが、最終的にアッセンブラージュする事で、ヴィンテージによる差を小さくし、毎年安定した味わいに仕上げています。ラ キアーラ社のガヴィは3つのガヴィを造っています。1つ目は、ガヴィのアイデンティティを表現しているクラシックなワイン。アペリティフから軽い前菜などに合わせて活躍できるタイプ。2つ目は、2日間だけマセレーションする事で、コルテーゼの持つ香り、個性を表現しているエチケッタ ネラ。リッチな魚介類にも負けない力強さを備えています。3つ目は、バリック熟成によって若干の酸化を促しながら深みを表現したグロッペッラ。赤身肉のメインディッシュに合わせても遜色ない味わいになります。