他のランブルスコよりも長くゆっくりと発酵させた、力強い骨格とフレッシュさが調和するランブルスコ「ロッソ アッランティカ」

1925年に設立された家族経営ワイナリー「アルフレード ベルトラーニ」が造る力強い骨格とフレッシュさが調和するランブルスコ「ロッソ アッランティカ」です。エミリアで僅か15％しかない丘陵地の優れた品質をもたらす畑のランブルスコ サラミーノ60％、ランブルスコ マラーニ25％、アンチェロッタ15％がブレンドされています。濃いルビーレッド。しっかりと力強い骨格は、クラシカルなランブルスコの生き生きとした要素とうまく調和しています。また、フルボディの味わいとバランスの良さは、典型的なエミリア料理、乾燥肉やロースト、ジビエ料理と相性が良いです。

アルフレード ベルトラーニのワイン造りの哲学

醸造を担当するニコラ氏は、「私たちのワイン造りの核となる部分は、伝統的なワイン造りの方法をキープしながら、モダンなテクノロジーを導入することで、最高の状態でワインをお届けすることです」と話します。アルフレード ベルトラーニでは、ほとんどのランブルスコを、異なる品種の伝統的なブレンドで造っています。

また、ニコラ氏は、高品質なワインを造るためには高品質なブドウが必要だと考えており、収量制限をしっかりと行い、栽培農家と関係を築き、ベストな状態で収穫したブドウを使用しています。

伝統を活かすための最新技術を導入

そして、ニコラ氏は祖父の代から行っていた同じ仕事をしながら、新しいことに挑戦することを意識しているそうです。ワインの香りや味わいに影響を及ぼす工程である発酵の際の徹底した温度管理や、発酵工程を追跡できるコンピュータによる管理など、伝統を活かすための最新技術を導入しています。

ランブルスコに使用するブドウ品種について

・ランブルスコ グラスパロッサ

果皮が厚く、色合い豊かでタンニンがしっかりとしており、フルボディのワインを生みます。

・ランブルスコ サラミ―ノ

サラミを連想させる房の形状が名前の由来とされ、柔らかいタンニンと繊細なバラのような香りを持ちます。

・ランブルスコ マラーニ

際立った酸味を持ち、タンニンは控えめで、スミレのような香りがあり主にブレンドに使用されます。

・アンチェロッタ

ランブルスコ サラミーノやランブルスコ マラーニの色合いを補強するためにブレンドされる品種。

アルフレード ベルトラーニは、エミリア ロマーニャ州のレッジョ エミリア県南部に位置し、高品質ブドウが生まれる丘陵地スカンディアーノの地で、1925年に設立された家族経営のワイナリーです。当時、ブドウの仲買人だったアルフレード ベルトラーニが、この土地のブドウや畑についての幅広い知識を生かし、自身の名を冠したワイナリーを設立しました。現在は、4代目の二コラ、アンドレア、エレナの3人で運営しています。2008年には、サステナビリティを重視したワイナリーを新たに建設し、自然に囲まれた場所へと移転しています。その理由は、「ブドウ畑の景観を損なうことなく、この土地の美しさとワイン生産の文化を伝えるため」だと言います。

建物は自然環境への影響が少なくなるように設計されており、木材を多く使用しエネルギーの保全や、再生可能なエネルギーを利用することを重視しています。たとえば、地下には雨水をためる大型の貯水タンクがあり、この雨水を灌漑に再利用します。断熱材を使用することで熱の拡散を抑え、60～70％もの熱エネルギーの節減を実現しています。屋根にソーラーパネルを設置し、太陽光発電を行っています。