自然なワイン造りで地元ヴェネト州ヴィツェンツァのテロワールを表現する造り手「ラルモニア」

地元に根差してナチュラルワインを生産する「ラルモニア」のストラクチャーと重厚感が与えられる「+a」シリーズの「シック」です。シャルドネ80％、ドゥレッラ20％のブレンド。りんごや蜜、白い花の香りにふくらみのある果実味。果皮や種からくる厚みや複雑味もあり、ワイン単体での満足感抜群です。

シャルドネはガレストロで造られたトスカーナ産アンフォラで8日間マセラシオン。遅摘みで収穫されたドゥレッラはダイレクトプレスしアンフォラに足します。発酵終了後、トロンコニック型の大樽で6～8ヶ月間熟成。5月にボトリング、ブドウ糖を加えて二次発酵。12ヶ月間の瓶内熟成後、デゴルジュマン。無濾過、無清澄。

ストラクチャーと重厚感が与えられる「+a」シリーズ

ラルモニアの畑はソアヴェ同様、火山噴火に由来する火山岩土壌ですが、厳密には3つの個性に分けられています。彼らは、その異なる土壌の個性に合わせてワイン生産を行っています。「+a」シリーズは、火山岩が風化して粘土と混じった土壌に石英を含む粗面岩や軽石のような凝灰岩が豊富な土壌で生まれます。ストラクチャーと重厚感を与えてくれるため、長くマセラシオンしても耐えることができ、アンフォラ醗酵＆熟成で造られます。

ヴェネト州モンテッキオ マッジョーレで、自然と生活文化のハーモニーを奏でるワインを造る「アルモニア」。当主のアンドレア ペンディンは、トラットリアを経営していた親の影響で食文化に興味を持ち、パルマで食について学びました。その後、様々な仕事を経験。料理人になるための勉強をした際に農業と出会い、自然農法で作られた野菜の力強い味わいや地方性に高い関心を持ちます。更に、自然農法で造られた個性的で土地の味が感じられるワインに魅せられていきます。そして、ペンディン氏は料理人ではなく、ワイン造りを始める事を決意。

ソアヴェに近い、地元モンテッキオ マッジョーレに畑を購入し、2010年に会社を設立します。ビオディナミを導入して痛んだ畑を再生する事から始めていきます。調和を意味するワイナリー名「アルモニア」は自然と共存することで本来、人間が幸せを感じるであろう生活や文化の発展に貢献していくことを意味しています。アンドレアにとって、これは美学やモットーではなく、生活や生き方の一部なのです。そのため、ワインだけではなく、古代小麦、有機野菜の栽培とオリーブオイル作りも行います。敷地内には両親が営むトラットリアも併設されました。まさに食文化の調和の場となっています。