ピエロパンのクリュソアーヴェ「カルヴァリーノ」のスペシャルなキュヴェ「カルヴァリーノ 5」が限定入荷です！カルヴァリーノはピエロパンが1900年代初期に購入したワイナリーの歴史の中核をなす畑。先代の亡きレオニルド氏にとって非常に思い入れの深い畑で、醸造家としてこのクリュの潜在能力と持ち味を際立たせたいという強い思いを抱き続けていました。この「カルヴァリーノ 5」は、2008年から2012年までの5つのヴィンテージをブレンドしたスペシャルキュヴェ！レオニルド氏の息子ダリオ氏が亡き父の強い思いを受け継ぎ、同じ情熱と愛情をもって完成させたワインです！

「クリュソアーヴェ」を初めて手掛けたピエロパン誇りの畑「カルヴァリーノ」

高品質なソアーヴェが生まれる丘陵地の中でも中心部に位置する畑で造られるクリュ ソアーヴェである「カルヴァリーノ」を造り始めた1970年代当時はソアーヴェでは「クリュ」の概念が存在していませんでした。そこで一から単一畑によるワインを手掛けたのもピエロパンで、今でも彼らの誇りとなっている畑です。標高200～300メートルに位置する火山質土壌で樹齢は30～60年と古木の多さに驚かされます。

エレガントな特徴を生かすため、醸造は全て内部をガラスコーティングしたセメントタンク

カルヴァリーノの畑は昔から伝統的にガルガーネガ70％、トレッビアーノ ディ ソアーヴェ30％の割合で栽培されてきました。そこで、ピエロパンもそのセパージュを尊重しています。トレッビアーノ ディ ソアーヴェは9月中旬に、ガルガーネガは10月に入ってからそれぞれのタイミングを見計らい、全て手作業にて収穫。エレガントな特徴を生かすため、醸造は全て内部をガラスコーティングしたセメントタンクで行っています。シュールリーで1年間熟成させることで複雑味とストラクチャーをワインに与えます。

火山性土壌のカルヴァリーノの畑で育つカルヴァリーノとトレッビアーノの個性

各ヴィンテージは毎年セメントタンクにて保管されてきました。2008年から2012年までの5ヴィンテージを2021年6月にセメントタンクでブレンド。その後、8月にボトリングし、2022年4月にリリースされました。

火山性土壌のカルヴァリーノの畑で育つブドウ独特の特徴が表現されています。アロマティックハーブと夏の花々を彷彿とさせる香り、飲み口はエレガントで長い余韻があります。豊富なミネラルとトロピカルフルーツのノート、それぞれのヴィンテージが持つ表情に溢れ、ワインの魅力的な複雑味に繋がっています。ピエロパンの魂の、長期熟成型地中海ワインです。

先代の故レオニルド氏に捧げられた「カルヴァリーノ5」

5年の歳月をかけ建設したCantina Leonildo Pieropanを祝し、2008-2012の5ヴィンテージをブレンドした「カルヴァリーノ5」は故レオニルド氏に捧げられています。カルヴァリーノは常に愛着のあるワインで、父親ファウスト氏とよく自転車で畑に行き、ブドウ畑を走り回り遊んだ幸せな子供時代の甘い思い出は醸造家としてこのクリュの潜在能力と持ち味を際立たせたいという強い気持ちに繋がりました。5年分の成果が詰まった「カルヴァリーノ 5」はレオニルド氏の最後の贈り物となりました。息子ダリオ氏が亡き父の強い想いを受け継ぎ同じ情熱と愛情をもってワインを完成。「カルヴァリーノ 5」は敬意と愛着そして情熱をもって、溢れ出る感情のシンフォニーに耳を傾けることのできる「魂」に贈られる一度限りの限定版です。

ヴィンテージ情報

2008年（WA92点、トレビッキエリ）

交互に難しい気候だったが、長く安定し乾燥した秋のおかげで満足した品質となった好意的な年。

・2009年（WA94点、トレビッキエリ）

非常にミネラル感があり、風味豊かでエレガント。優れた熟成ポテンシャルを持つ良年。

・2010年（JS92点）

難しいヴィンテージながら適切な仕事の成果が出た予想以上に良好な年。

・2011年（WA93点、JS92点）

ピエロパンのワインの特徴であるミネラルの香りを保つ良年。

・2012年（WA93点、JS94点）

大幅な減産となった難しい年ながら丁寧な仕事と新しい技術のおかげでエレガントに仕上がった。

1890年から4世代にわたる歴史を持つソアーヴェで最も尊敬される造り手ピエロパン。「質の良いワインしか造らない」がモットーで、それは畑の選び方にも表れています。所有する畑はソアーヴェ・クラシコエリアの斜面地の一等地にあり、「すべての仕事は畑から始まる」というのがレオニルド氏の持論です。

大量生産に走りすぎたことによる質の低下で、いっときソアーヴェ全体が陥った評判の低下を嘆き、不屈の精神で名誉回復に努めました。ブドウ畑自体に重点を置くことへのこだわり、常にさらなる高品質を追求する姿勢、醸造工程の革新がピエロパンワインの個性を特徴づけています。

そして1999年にはアマローネを造るため、4代目に当たるアンドレアとダリオが中心にになったプロジェクトがスタート。100年以上の白ワイン造りで得た経験と知識と情熱が、赤ワインにも向けられた今、ますます成長を続けています。