ヴェントライオ

ティレニア海からの心地よい風が常に吹き抜ける標高480メートルのヴェントライオ丘の上。眼前には1700メートル級のアミアータ山がそびえ、その足元にオルチャ川が流れています。すぐ南には濃厚なブルネッロで著名なカステルヌオーヴォ デッラバーテ地区が位置し、ポッジョ ディ ソット、チャッチ ピッコロミーニ ダラゴーナといった高名な生産者の畑が広がっています。ヴェントライオのオーナー、ルイージ ファンティさんは19世紀から続く農家の5代目になります。

1988年に25歳で父から畑を譲り受けた彼は自らのブドウをワインとして表現するため、元詰生産者として舵を切ることを決意。2003年より「ヴェントライオ」の名でワインをリリースすることになりました。栽培は実質のビオロジコ。発酵は自生酵母のみ。熟成には15HL、30HLのスラヴォニア産オークのボッテとフレンチオークのトノーを使い分けます。

2015年より高名なエノロゴ、マウリツィオ カステッリ氏を醸造コンサルタントに迎えました。彼はブドウ畑 (ブドウの誕生から収穫まで) とセラー (ワインの製造からボトルの商品化まで) の両方の各プロセスを監督しています。マウリツィオによってヴェントライオは今後、各ガイド誌でその名を知らしめることになるであろう、最も勢いのある生産者と評されています。

現在、ヴェントライオ農園の面積は約14ヘクタールで、ブルネッロ ディ モンタルチーノ生産用に8ヘクタール、ロッソ ディ モンタルチーノ用に2ヘクタール、サンタンティモ用に4ヘクタールに分かれています。ブドウ畑の周囲には約1700本のオリーブの木があり、そこから低温圧搾法でエキストラバージンオリーブオイルを生産しています。