ロマーノ ニコラ

１９８５年設立。アッヴェリーノ県ラピオで、家族で運営する小さなカンティーナ。標高は５５０～６００ｍ。夏は日中35～37、夜間は15℃と寒暖の差が激しい内陸性気候。土壌は石灰と小石を含む石灰粘質。ヴェスビオ火山も程近く、時に灰も降ってくる。地元で“アリアネッロ”と呼ばれる風が終始吹き、朝の9時にはぶどうについた朝露も乾いてしまう。表皮の薄いアリアニコにとって、湿気が残らないこのアッヴェリーノの気候は最も適している。


ロマーノ・ニコラの小さな畑は3か所に点在しており、全部で４ha。アヴェリーノ林の中にあり、南西向き、東向き、西向きとＶｔの差を吸収し、バランスをとれる。「アヴェリーノの大地が作ってくれる葡萄本来の力を尊重したワイン作りを行う」という、ニコラ氏。アヴェリーノの高い標高と、冷涼な気候が、香り高く上品な果実味、しっかりしたタンニンと酸との構成力を持つ、堂々として緊張感あるタウラージを作る。現在、ブドウ畑の面積は約4ヘクタールで、ニコラ・ロマーノと息子のアメリーノが直接管理しています。