『神の雫』第九の使徒が造るロッソの枠に収まらない逸品

伝統派ブルネッロの最高峰、『神の雫』第九の使徒「ポッジョ ディ ソット」が造るロッソ ディ モンタルチーノです。DOCの規定では、ロッソ ディ モンタルチーノは、収穫の翌年の9月1日から消費しても良い（約1年の熟成）ことになっていますが、このロッソ ディ モンタルチーノは、ブルネッロの法定熟成期間並みの（4年以上の熟成。うち2年以上樽熟成）2年間のオーク樽熟成で造られる、ロッソの枠に収まらない逸品です。

抜群の安定した味わいで世界的評価の高いロッソ

ポッジョ ディ ソットのロッソは世界的にも評価が非常に高く、ロッソでありながら、毎年のようにワイン専門ガイドで90点以上を獲得する等、抜群の安定した味わいがあり、ポッジョ ディ ソットのファンの方にはロッソも絶大な人気を誇っています。

醗酵段階まで全てブルネッロと同じ条件で造られる、人気の高い「限りなくブルネッロに近いロッソ」

一般的には、樹齢の若いブドウをロッソに回すなど、ブルネッロとは使うブドウを分け、セカンド的な位置づけにする生産者も多く、その造り方は様々ですが、「ポッジョ ディ ソット」では、区画を分けず、醗酵段階まですべて同じ条件で造られます。

天才醸造家ジュリオガンベッリ氏から学んだ基準で造るリゼルヴァ

2017年4月、ヴェローナで開催された「ヴィーニタリ」で醸造責任者のルカ　マッローネ氏にお話を聞きました。「ロッソ、ブルネッロ、リゼルヴァと分けては造っていません。醸造の段階も同じです。熟成にあたって、私を含めた5～6名で樽毎にブラインドテイスティングをします。数回に渡って行い、リゼルヴァ、ブルネッロ、ロッソと決めていきます。リゼルヴァに選ぶ樽は、今は無き天才醸造家ジュリオ ガンベッリから学んだ基準により選別をしています」と話してくれました。つまり、試飲でブルネッロとロッソに選別されますが、このロッソ ディ モンタルチーノは、ブルネッロ並みの2年のオーク樽熟成、そして「第九の使徒」と同じブドウで造られる、いわば限りなくブルネッロに近いロッソなのです。それで価格はブルネッロの約半分ということで大変な人気を誇っています。

ワインガイド評価

『ワインアドヴォケイト』95点（2018ヴィンテージ）

このワインはロッソというよりもブルネッロとの共通点が多い。オーガニック認証のブドウを使用したポッジョ・ディ・ソットの2018年ロッソ・ディ・モンタルチーノは、非常に繊細で滑らかな表現が五感を撫でる。ブーケは森のベリー、ピートモス、ライラック、野の花で活気づけられる。2018年ヴィンテージは通常控えめな個性だが、このワインはエレガンスとニュアンスを語る。まさに見事だ。飲み頃2024-2038年（2022年2月）

最初のブドウ畑を購入したのは1989年という新進のワイナリーですが、いまや最も注目されるブルネッロ ディ モンタルチーノの生産者「ポッジョ ディ ソット」。サンタンティモの近くにあるポテンシャルの高い南向きの畑を取得すると、ミラノ大学農学部との共同研究により、その土地に最も適したクローンの選択、最も適したブドウの樹の仕立て方、最も適した株密度を導き出しました。そして「カーセ バッセ」や「モンテヴェルティネ」を手がける醸造家ジュリオ・ガンベッリ氏をエノロゴに迎えた結果、めきめきと評判を上げ、驚くほどの短期間で古典派ブルネッロの代表格に登りつめました。

単位面積あたりの収穫量を極限まで抑え、発酵には野生酵母のみを使用。大樽熟成による伝統的な製法によるワイン造りが行われています。 もともと自家消費用に始めただけに生産量は非常に少なく、市場で見かけることもあまりない希少ワインとして愛好家垂涎の的となっています。

ただでさえ生産量が少ない中、、「某ワイン漫画」で「ブルネッロ ディ モンタルチーノ2005」が「第九の使徒」に選ばれ、『エスプレッソ2013』では「ブルネッロ ディ モンタルチーノ リゼルヴァ2006」が20点満点を獲得するなど、その希少性に拍車がかかっています。