キャンティクラシコとマレンマでスタイリッシュなワインを造る「ブランカイア」のカベルネソーヴィニヨン100％「ナンバー2」。ブランカイアが誇るスーパータスカン「イラトライア」の弟分的存在ワインです！

1998年にマレンマに購入した畑で造るカベルネソーヴィニヨン100％のマレンマトスカーナDOC。トスカーナ沿岸部の典型的な美しい青系果実のフレーバーと、非常に滑らかなタンニンが特徴です。フレッシュでエレガントな味わいで、サラミやチーズ、パスタ、鶏肉、グリル肉に最適です。

マレンマ産のトップワイン「イラトライア」のセカンドワイン

2023年10月、ブランカイア社のアンドレア ダレッシオ氏にお話を聞きました。

「マレンマ産のトップワインであるイラトライアの弟分として誕生したのがナンバー2です。カベルネソーヴィニヨン100％をトノーの旧樽で12ヶ月熟成して造っています。名前の通り、セカンドワイン的な立ち位置ですが、多くの方に気に入っていただいています。複雑でエレガント、程よい酸のある口を綺麗にしてくれるワインです」

2023年10月にナンバー2の2021ヴィンテージを試飲しました。やや濃いルビー色。色の濃いベリー系果実、コンポート、黒胡椒、わずかな赤い果実の香り。あとからハーブのニュアンスも現れます。口当たりが柔らかく、甘いタンニンと持続性のある果実が溶け合う心地よさがあります。

ブランカイアは、1981年にスイス人のウィドマー夫妻がキャンティ クラシコの銘醸地「カステッリーナ イン キャンティ」に設立したワイナリーです。創業早々にキャンティクラシコの1983ヴィンテージが、『ヴィノム』の「キャンティクラシコ テイスティングコンテスト」で見事1位を獲得するなど、その名を一気に世界に知らしめます。

1990年からはキャンティ クラシコの第一人者として知られるエノロゴのカルロ フェッリーニ氏をコンサルタントに迎え、ワイナリーはどんどん発展を遂げていきます。99年からは現オーナーのウィドマー夫妻の娘バーバラさんが加わり、夫のマルティン氏と2人で現在のブランカイアの運営を行っています。

創業当初の畑はカステッリーナのみでしたが、今や大きな飛躍を遂げ、トスカーナの銘醸地「カステッリーナ イン キャンティ」「ラッダ イン キャンティ」「マレンマ」の三つに畑、拠点を構えます。エレガントで調和の取れた独自の個性を持つキャンティクラシコやスーパータスカンは、毎年のように高く評価され、エントリーワインである「トレ」は『ワインスペクテーター』で年間トップ100に輝いた実績を誇っています。2021年で40周年を迎え、ワイナリーはオーガニック生産者へと変貌を遂げ、今後の動向がますます楽しみなトスカーナ屈指の造り手です。