8ヘクタールの畑は標高250メートルに位置しています。夏季にブドウの房を剪定し、収穫量を減らします。残したブドウを最良の状態で育てあげ、9月中旬にていねいに収穫します。シュール リー製法で20日間と長いマセラシオンを施します。醗酵はステンレスタンクで行い、熟成はステンレスタンクで5ヵ月間、瓶内で3ヵ月間行います。5年ほど熟成のポテンシャルがある濃厚なワインです。

1965年現当主リディア・マテーラの父エミリオが大地に根ざした仕事を欲し始めた。ボローニャ大学で栽培学を修めたリディアが1990年にその後を継ぎ、35ヘクタールのオリーブ園と葡萄園を発展させワイン造りを開始しました。

彼女の目指すワイン造りは父の影響もあり、大地に感謝しその恩恵を長く後世の人にまで受継いで行ってもらうことをまずその念頭に据えています。そして自分はその恵みを消費してもらえる人々に感動と充足の一時をもたらすことこそ大切だとと語っていらっしゃいます。

現在所有する15.5ヘクタールの葡萄園は1998年より、すべて無農薬での栽培を行っており（ICEA認可）、このことは彼女の考えるワイン造りの根幹を裏付けるその姿勢と言えます整枝方法はすべてグィーヨで剪定は冬の時期並びに、春先に二度に分けて行われ、収穫はすべて手積み。殊に日照の強さを考慮に入れてキャノピーマネージメントには留意しています。

以前は国際品種を含め栽培してきたが、今日ではこの地の伝統的な葡萄品種であるグレコ･ビアンコ、マリオッコ、ネレッロに集約して栽培を行っています。

小規模ながら充実した設備を誇るカンティーナを所有していますが、過度な化粧を施さず葡萄本来の特質を再現することこそ重要と考えています。

2005年から長年に渉りカンパーニアを代表する生産者であるフェウディ・ディ・サングレゴリオで醸造責任者を長年担ってきたマリオ・エルコリーノを醸造家として迎え、より安定したワイン造りのノウハウの蓄積に勤めています。生産するワインはフレッシュで果実味豊かなグレコ・ビアンコ100パーセントの白サンタ・キアラと、この地の代表的葡萄マリオッコ・カニーノとマリオッコ・ドルチェで造られるマリオッコ100パーセンのカリーリオと、このカンティーナのトップワインとして小樽での熟成を行ったネレッロ・カップッチォとネレッロ・マスカレーゼで造られたアラーリコ。そしてカリーリオとアラーリコのセニエを使用して造られるロゼワイン　ドンナ・エレノオを生産しています。

カラブリアの超新星として新たなこの地の葡萄の個性と可能性を示す生産者として高い注目を集めている。