2019年は『ワインスペクテーター』97点、ドイツのワインガイド誌『ファルスタッフ』では98点を獲得！

伝統派バローロの名門、アルドコンテルノが造る単一畑バローロ「チカラ」。モンフォルテ ダルバの特徴を存分に表現した、力強さが特徴のクリュ バローロです。この年はドイツのワインガイド誌『ファルスタッフ』で98点、『ワインスペクテーター』で97点、『ジェームス サックリング』で96点、『アントニオガッローニ』で94点、『ヴェロネッリ2024』でトレステッレ オーロ（3つ星）を獲得しています（2019ヴィンテージ）！

タンニンのしっかりとした力強いストラクチャーのクリュ バローロ

チカラとは「セミ」という意味。チカラの畑はモンフォルテ ダルバのほぼ中心にあり、粘土質が多い土壌になります。そのため、モンフォルテ ダルバの特徴でもある、タンニンのしっかりとした力強いストラクチャーのバローロになります。樹齢は約40～45年、10月中旬に収穫し、ステンレスタンクで30日間かけてマセラシオンとアルコール発酵を行います。その後、何度か澱引きし、スロヴェニア産オークの大樽に移し替えて29ヶ月間熟成させます。

素晴らしい3つのクリュを持つアルドコンテルノ

バローロ地区のモンテフォルテ ダルバにある標高400メートル南西向きの3つのクリュ「チカラ」「コロネッロ」「ロミラスコ」はバローロ地区の中でも名の通った素晴らしいクリュです。石灰岩に砂や粘土が混じる土壌で炭素や鉄分、カルシウム等が多く含まれています。収穫は例年10月中旬頃に手摘みで行なわれます。

毎年世界中の愛好家、レストランで争奪戦となる「チカラ」

バローロ「チカラ」の生産量は非常に少なく、世界各国へ割り当ての出荷となっていて、愛好家やレストランによって毎年争奪戦となるアルドコンテルノの中でも非常に人気のある銘柄です。

爆発しそうな味わいの強さに寄り添う美しい酸とミネラル

ブラックベリーやラズベリーのゴージャスな果実香にスミレの花、ミント、スパイスの洗練された香りが寄り添い思わず息をのむ美しい香りです。飲むと、重厚で豊かなボディと上質なタンニン、クールなミネラル感がこのワインの偉大さを物語っています。芯に感じる爆発しそうな味わいの強さと躍動感は、伸びやかな酸と凛としたミネラルにより、美しく磨き上げられています。途方もないスケール感とエレガンスが感じられる、アルド コンテルノの非常に秀逸なクリュバローロと言えます。今飲んでもその力強さを堪能出来ますが、ゆうに20年近い熟成のポテンシャルも感じさせる銘酒です。是非一度お試し下さい。

ヴィンテージ情報

豊かな果実味、素晴らしいストラクチャーと酸を湛えたワインになることが期待される2019年

2019ヴィンテージは春の冷たい雨によりブドウの成長が遅れ、病害の発生が懸念されたものの、土中に水分がしっかりと行き渡ったおかげで暑い夏を乗り越えることができました。暑く乾燥した日が8月まで続き、雹を伴う嵐があったものの、その後は素晴らしい天候が続きました。特にネッビオーロは、寒暖差の恩恵を受け、しっかりと酸を保持することができました。しかしながら9月上旬に雷雨と雹を伴う嵐が発生し、地域によりますが、特にバルバレスコでは収量が大幅に減少しました。収穫は9月上旬から10月にかけて行われました。この年は、豊かな果実味、素晴らしいストラクチャーと酸を湛えたワインになることが期待されています。

ワインガイド評価

『ファルスタッフ』98点（2019ヴィンテージ）

「力強く鮮やかなルビーガーネット色。コンパクトなノーズは、バラの花びら、ローズヒップ、ラズベリー、幾分レザーの魅力的な含みを持つ。風味は豊かなベリー類の果実味を豊富に持ち、時間と共に濃密で引き締まったタンニンが広がり、フィニッシュは力強く、余韻は非常に長い（2023年10月）」

『ワインスペクテーター』97点（2019ヴィンテージ）

「ピュアでしなやかなテクスチャーで、バラ、チェリー、ラズベリー、バニラ、トーストしたオークのアロマとフレーヴァーを誇るこの赤は、すでにかなり隙がなく、洗練されたタンニンがフィニッシュに現れ、オークを吸収する時間が必要。最後に残る塩分のミネラル要素もある」

バローロを代表する伝統的スタイル「アルドコンテルノ」

イタリアワインがお好きな方なら一度は耳にするいっても過言ではない、バローロの代表的な生産者であり、ピエモンテの伝統的なスタイルを大切に受け継いできたアルド コンテルノは、1969年、バローロ生産の中心地であるモンフォルテ ダルバという村のブッシアでワイナリーを始めました。

本家ジャコモ コンテルノを凌ぐ不動の地位と人気

彼は18世紀以来の歴史を誇るジャコモ・コンテルノの５代目ですが、跡継ぎとなったのは兄のジョヴァンニで、アルドは独立して自らのワイナリーを設立しました。彼のつくり出すバローロは非常に熟成能力が高く、その出来栄えは本家をも凌ぎ、国内外で確固たる地位と人気を得るに至っています。

世界中の愛好家とレストランによって争奪戦となる素晴らしいラインナップ

所有する畑は標高400メートル、総面積25ヘクタールで石灰質に砂質が混じる土壌です。アルドコンテルノが持つクリュバローロには「ロミラスコ」「チカーラ」「ブッシア」「コロネッロ」があり、それぞれが世界中から絶賛される素晴らしいバローロです。また、イタリア最高のシャルドネと評される白「ブッシアドール」も少量生産しており、いずれのワインも割り当て制で、毎年世界中の愛好家やレストランによって争奪戦が繰り広げられています。良年ともなれば、20年以上はゆうに熟成出来るとてつもないスケール感を持ち合わせています。

3人の息子達に引き継がれた偉大なワイン

2012年にアルド氏が亡くなったのち、ずっとそばで父親の仕事を見てきた3人の息子が中心になって畑の管理から、醸造、経営までを担っています。効率的な耕作技術、ブドウ果汁発酵のコントロール、そして、伝統的熟成システムのコンビネーションが高品位で変わらぬ偉大なワインを産出しています。

ワイン通も唸らせるバルベーラとドルチェット

バローロの生産量はこれ以上増やすのが難しい為、ピエモンテ州でポピュラーなバルベーラ種やドルチェット種の生産も行なっています。彼らの手にかかれば、一般的なバローロやバルバレスコと見間違うほどの格別なワインとなり、ワイン通も唸らせる隠れた人気を誇っています。