ロベルトサロットが造る娘の名を冠したバルベーラ ダルバ「エレーナ」

バローロ、バルバレスコで絶対的な名声を誇るロベルトサロットが、所有する最も古い僅か1ヘクタールの畑で造る極少バルベーラダルバ「エレーナ」。2015年ヴィンテージから7年連続『ルカマローニ』で99点満点を獲得しています！

2015年ヴィンテージから7年連続で満点獲得の快挙を成し遂げた「エレーナ」

「果実やオークの甘いスパイス、そして最大の力強さが融合している。スパイシーなクロイチゴのコンポートには何の曇りもなく、最高の優美さと豊満さとともに香りの中に光り輝く。素晴らしく厚みのある凝縮感、力強さ、深み、魅惑的な表情。香りだけでなく、その広がりの中でこれほどに力強さとハーモニーが同時に楽しめるアロマは本当に珍しい。しっかりとした酸、濃密なタンニン、そしてブドウは、まずその本来の魅力が現れ、完全な丸みのある味わいのアンサンブルでまとめられている。これは、自然と醸造技術のひとつの傑作だ。一滴一滴が心地よく、そしてクロイチゴの甘みのスパイシーなマントの中へと包まれる。ブドウと醸造技術による模範的ワインであり、オリジナルと派生との純粋な宝石である。脱帽。」

ロベルトサロットが所有する畑のなかでも最も古い僅か1ヘクタールの畑から産まれる極少バルベーラ

このワインは1998年に生まれた次女エレーナに捧げられたワインで、サロットが所有する畑のなかでも最も古い、標高350メートル、南向きの1ヘクタールの畑から造られます。植密度は1ヘクタール当たり約6000本で、収穫は9月末に行ないます。

発酵前に低温でプレマセラシオンを7日間、ステンレスタンクで2ヶ月醗酵、14ヶ月の樽熟成を行ないます。その後ステンレスタンクで6ヶ月、さらにボトルで6ヶ月寝かせてからようやくリリースされます。

熟した果実の力強くて複雑なアロマ。リッチで丸みのある口当たり

熟した果実の力強くて複雑なアロマ。酸とタンニンのバランスが素晴らしく、しっかりとした骨格があります。リッチで丸みのある口当たりは非常になめらか。たっぷりのフレイバーが口の中いっぱいに広がります。

長身でモデルのようなエレナさんのイメージにピッタリのスタイッシュでモダンなバルベーラ ダルバ。凝縮した果実味があります。色は濃く、厚みのあるベルベットのような口当たり。魅惑的な香りは開いていて是非大き目のグラスをで楽しみたいです。

サロット家の歴史は、18世紀末に近隣のバルバレスコ村で生まれたジュゼッペがネヴィーリエに移り住んだことからはじまります。当初はドルチェットの生産を専門に行なって、20世紀初頭にはバルクでイギリスへ輸出していました。戦争やフィロキセラ禍などを経て、その後、現当主のロベルトが醸造学校を卒業する1980年代の初頭まで、葡萄は業者に売っており、自家栽培の葡萄は1991年からすべて自身のところで醸造するようになりました。同じ年に、バローロに20haの畑を購入し、生産をスタート。

ロベルトはワインスクールを卒業後、父を手伝ってきましたがその後、ピエモンテにある年間の生産量が6,500万本にもなる大規模な醸造所の醸造長として手腕を発揮。同時にガヴィにある醸造所のワインメーカーとしても活躍しました。現在では、それらの職は辞し、親しい6名のメンバーと共同経営で運営する醸造所のワインメーカーとして、また、彼自身の畑をバローロやバルバレスコ、ガヴィに所有し、質の高いワイン造りを行なっています。

また、ロベルトはワインに含まれる200種類ほどある化学成分の専門家でもあります。最優先に注意を払うのは葡萄畑です。なぜなら良いワインは畑で生まれ、セラーで育つと考えているからです。所有する畑は50ha、バローロ、バルバレスコ、ネヴィーリエ、ガヴィといったピエモンテ最高のワインが生まれるエリアに広がっています。機械化によって若干は変わりましたが、基本的には伝統的な方法で葡萄を育てています。自然の生態系を守りながら化学的なものを減らしていくことで、いつか化学的なものがゼロにしていければと考えています。

質の高い、１本１本に情熱を注ぐワイン造りを行っており、年々その評価を高めています。