フランチャコルタの名門ベラヴィスタが“よりカジュアルに楽しんでほしい”という想いで設立した「コンタディ カスタルディ」のロゼフランチャコルタ。シャルドネ65％、ピノノワール35％で造られ、透明感があり旨み溢れるバランスに優れた味わいです。

世界中で人気！心地良い旨味が持続するエレガントなロゼ

2023年6月に当主ジャンルーカ氏にお話を聞きました。

「ロゼはブリュットと同様にわかりやすく美味しく感じていただけるワインです。ピノ ネロを35％使用していますが、複雑性ではなくフレッシュな果実味の抽出を重視しています。条件を満たしたピノ ネロに最適な畑を見つけるのは難しいですが、このワインは近年需要が増えているので今後拡大する予定です。食事との汎用性も高いのでとても世界的人気の高いワインです」

2023年6月にロゼを試飲しました。輝きを持ったピンクよりの玉ねぎの皮色。イチゴなどの赤い果実が香る繊細で優しさのあるアロマ。非常にクリーミーで繊細かつフレッシュな果実味。ほどよい骨格があり、旨味を感じる心地よい余韻が長く持続します。

赤い小さな果実とバラの花びらの繊細な香り

非常に淡いはんなりとしたロゼカラーです。赤い小さな果実、バラの花びらの繊細な香りが感じられます。飲むと、透明感のある澄んだミネラルと上質の酸を伴う滑らかな果実感はバランスが取れていて、心地よい飲み口です。確りとした骨格はありますが。決して重々しくはなく、流れるような清らかな風味と上品な余韻が感じられます。生ハムやサラダ、エビやホタテのパスタと好相性です。

フランチャコルタエリアの各地に土壌の異なるタイプの畑を所有

2016年11月、コンタディカスタルディ社の輸出責任者のヴィタリアーノ ティッリート氏と試飲しました。「マセラシオンによる淡いロゼ色のフランチャコルタです。年間15～20万本造ります。私たちが所有する畑は全部で125ヘクタールですが、自社畑は25ヘクタール、残りは契約畑でブドウを栽培しています。畑は一か所ではなく、フランチャコルタエリアの各地に土壌の異なるタイプの畑を所有していますので、それをブレンドする事でフランチャコルタを造っています。異なる性格をもつブドウをブレンドし、毎年安定した品質を保つ事が重要です」と話してくれました。

シャンパーニュより厳しい醸造規定を持つイタリアが誇る「フランチャコルタ」

イタリア・ロンバルディア州のフランチャコルタで造られる発泡性ワインだけがその名を名乗ることができる高品質スプマンテ、「フランチャコルタ」。シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵で造られるフランチャコルタですが、その醸造規定はシャンパーニュよりも厳しく、今では世界に誇る上質なスパークリングワインの産地として名を馳せています。

銘醸「ベッラヴィスタ」が手掛けるよりカジュアルに楽しめるフランチャコルタ

コンタディ カスタルディは、そんなフランチャコルタの中でも最上の造り手と称されるベッラヴィスタのオーナーが、フランチャコルタをよりカジュアルに楽しんでほしいという想いで1991年に設立されました。

所有する19haの自社畑で造られるブドウの他、フランチャコルタの19の村に点在する110haの契約農家から高品質のブドウを購入し、畑は海抜200m～540m、地域内の6つすべての地質分類単位にまたがるなど、畑の性質は多岐に及びます。すべての畑において有機栽培に向けて取り組んでいます。

80種類もの異なるベースワインを巧みに操りブレンドする上品で深みのある味わい

それぞれの区画が持つ個性を活かすため、ステンレスと樽を使い分けて区画ごとにブドウを発酵させ、何と80種類以上のベースワインから造られます。精緻で洗練された巧みなブレンドと、フランチャコルタの通常の規定である18ヶ月よりも長い26ヶ月以上の瓶内熟成を経て、躍動感がありながらも上品で深みのある味わいとなります。

ミラノ「ブルガリホテル」でオンリストされる特筆すべき高い品質

醸造には「ベッラヴィスタ」でのキャリアを持つ経験豊かなジャン ルーカ ウッチェッリが2005年から担当し飛躍的に品質が向上しました。コンタディ カスタルディは、現在ではイタリア国内外のミシュラン三つ星レストランや五つ星ホテルでサーブされるほか、2016年1月現在ミラノにある高級ブランドホテル、「ブルガリホテル」でもオンリストされていて、特筆すべき素晴らしい品質があります。

『ガンベロロッソ』最高賞トレビッキエーリの実力派

また『ガンベロ ロッソ』最高賞トレ ビッキエーリを獲得するなど（ゼロ ヴィンテージ2009）イタリアでは非常に高い評価を得ているフランチャコルタです。土壌の多様性と独自性を最大限に活かすための確かな技術、細部にまでわたる徹底した管理、一切の妥協を許さない信念を持つ秀逸な造り手です。