コルテレンツィオが造る最高峰シリーズ「ラフォア」ゲヴェルツトラミネール

「ラフォア」はコルテレンツィオの最高峰ラインのワインにのみ与えられるシリーズです。年産僅か1万本。1980年にコルテレンツィオで初めてリリースされたトップキュヴェです。

昼夜の寒暖差と有機栽培から産まれる最高品質のゲヴェルツトラミネール

比較的冷涼な気候ですが、南部ガルダ湖から吹く風と昼間の暑さ、ブドウ熟成期の夜間の涼しさがあり、昼夜の寒暖差により最高品質のゲヴェルツトラミネールが造られています。標高450～550メートルの畑で有機栽培を行い、品質の良いブドウを厳選し1ヘクタールあたり約45ヘクトリットルの収量にとどめています。18度に温度管理されたステンレスタンクで醗酵、澱と共に12ヶ月間熟成後、約6ヶ月間の瓶内熟成を経てリリースされます。

アルトアディジェきっての優れたゲヴェルツトラミネール

明るい麦わら色のイエローのトーンが混じる豊かな色調です。バラやライチを思わせるアロマティックな香りにナツメグやシナモン、レモンバーベナのニュアンスが上品に重なります。一般的なゲヴェルツトラミネールのアロマと比べると、洗練されていてとても優雅で品格すら感じます。

飲むと澄んだミネラルと酸に支えられた豊かな果実感はとても滑らかでスムーズな口当たりです。心地よい果実の厚みとコルテレンツィオの魅力である透明感のある深みが絶妙な調和を魅せています。中盤から広がるアロマティックな風味と心地よい酸とミネラルの印象は、アルトアディジェきっての優れた白であると直ぐに気づかされます。最初は冷やしてから少しずつ温度を上げていくとこのワインの実力をより楽しむ事が出来ます。新鮮なカニや海老等の甲殻類、鴨料理やフォアグラ、ゴルゴンゾーラチーズと素晴らしい相性を魅せます。最初は冷やして、グラスの中で少しずつ温度を上げていくと香りの豊さ、味わいの深みを楽しめます。

州内随一の高品質ワインを産み出す生産者組合

コルテレンツィオはこの地の村の名前で、1960年に28のブドウ栽培農家により設立された高品質ワインを産みだす生産者組合です。現在は310の組合員により構成され、畑面積は300ヘクタールにもおよびます。

違う特性の気候がぶつかり合いミクロクリマを形成

北にアルプスを臨み、南からはガルダ湖から吹く風の影響でアルプス的な高山気候と地中海性気候がぶつかり合い独自のミクロクリマを形成しています。

1970年代には組合から選出され以後35年近くオーナーを務めたルイス ライファー氏によって更なる高品質なブドウ造りへ注力していきます。ブドウ造りという畑仕事を愛し、その仕事に誇りを持って取り組んでいる栽培農家の指導をするエノロゴはルイス氏の息子であるウォルフガング ライファーが務めています。

より自然環境を考慮したブドウ栽培と醸造所

2010年には醸造所を一新し最新の醸造設備と自然環境を考慮したソーラーシステムを導入しています。栽培では組合員全てに有機栽培が実践されています。コルテレンツィオが造るワインの品質は州内でもトップクラスでイタリア国内外から高い評価を得ています。

アルトアディジェで最も古い城の塔をモチーフにしたラベル

ラベルに描かれているのはアルトアディジェで一番古い城フィルミアーノ城の塔をモチーフにしています。塔の周辺にはシャルドネの畑が広がっています。所有する畑は標高250～600メートルで、一番標高が高いエリアにはソーヴィニョンが植えられています。ピノ ビアンコ、シャルドネ、ゲヴェルツトラミネール、ピノグリージョ等この地を代表する白ブドウ品種に、赤ブドウ品種はピノネロ、ラグレイン（アルトアディジェではドイツ語読みでラグラインと発音する方が多い）を中心に多品種が植えられています。

『ガンベロ ロッソ』トレビッキエリの常連トップクリュ「ソーヴィニョン ラフォア」

彼らの指導のもと、すべての組合員が自身の経験から得た知識と情報をオープンにしてお互いのレベル向上に努めた栽培を行い、いかに質の高いブドウを得られるか切磋琢磨しています。『品質は畑から生まれる』がポリシー。そして『畑で得られた品質をボトルへ運ぶ情熱こそが醸造の基本』と考えています。トップクリュのソーヴィニョン ラフォア、コルネルシリーズは『ガンベロ ロッソ』のトレビッキエリ、ドゥエミラヴィーニのチンクエグラッポリをほぼ毎年受賞しています。