ヴェルディッキオ ディ マテリカDOCのエリアで最大級の造り手「ベリサリオ」がデルチェッロの南向き斜面の畑のブドウだけをセレクションして造る「デルチェッロ ヴェルディッキオ ディ マテリカ」。ワイナリーが、ヴェルディッキオ ディ マテリカの典型的なスタイルと説明する、豊かな果実味と奥深いストラクチャーが楽しめるワインです。

北部の畑で造る、綺麗な酸がエレガントに広がるヴェルディッキオ

2025年9月、当主アントニオ チェントカンティ氏にお話を聞きました。

「北部にある南向きの畑で造っているヴェルディッキオ ディ マテリカです。2024年ヴィンテージですので、フレッシュで若々しい印象ですね。レモングラスやハーブのヒントがあり、ミネラル感もあります。発酵は12～13日と、一般的なワインよりも長く行います。これによりSO2の使用を極力抑えることができます。魚や白身肉、前菜、パスタ、鶏肉や七面鳥などとよく合います。」

2025年9月にデルチェッロ2024ヴィンテージを試飲しました。輝く麦わら色。柑橘類やハーブの要素を持つフレッシュな香り。華やかさも感じます。口当たりは繊細でエレガント。綺麗に伸びていく酸と、レモンの皮のようなニュアンスが心地よく持続します。

マテリカ地区のデルチェッロの標高360mにある南向き斜面の畑のヴェルディッキオをステンレスタンクで発酵後、ステンレスタンクで5か月間寝かせ、翌年の3月にボトリング。柑橘類やアーモンドのような芳醇なアロマ。ヴェルディッキオが持つ力強く、ミネラリーでエレガントなアロマも感じます。ワイナリーが“典型的なヴェルディッキオ ディ マテリカ”と説明する力強さ、エレガントさ、ミネラル、まろやかさ、成熟感、そしてフレッシュ感を持ち合わせています。温かい前菜、パスタ、しっかりとした魚料理と合わせてお楽しみください。

2025年版『ガンベロロッソ』年間最優秀協同組合を受賞

ベリサリオは、1971年にマルケ州西部のマテリカに設立された生産者協同組合です。ヴェルディッキオ ディ マテリカDOCの中で最大規模のワイナリーへ成長しています。多くの畑はエジナ渓谷のワイナリー近くにあり、ヴェルディッキオは標高350m以上の高地に位置しています。大陸性気候ながらも昼夜の寒暖差による上質な酸とミネラルを表現しています。

エノロゴのロベルト ポテンティーニの元、『ガンベロロッソ』で最高賞トレビッキエリを受賞するなど、大規模生産者ながらも高品質ワインを生産しています。また、いち早く畑の個性に着目した多彩なヴェルディッキオを生み出し、多くのワインが1980年代に誕生しました。一部の畑ではビオロジック認証を取るなど、サスティナブルな取り組みも行っています。2025年版『ガンベロロッソ』では、年間最優秀協同組合を受賞しました。