クリュバローロの先駆けの造り手として知られるミケーレ キアルロのクリュバローロ「カンヌビ」です。エレガントと複雑さを併せ持つバローロを造り出し、その美しい味わいで世界各国で高い評価を受けています。バローロでもっとも有名なクリュとして知られる「カンヌビ」でクリュとしてリリースするのは良年ヴィンテージだけです。

夏季にブドウを剪定し、よい房だけを残します。手摘みで収穫後、大樽で発酵、27-30℃に温度管理をして、20日間果皮とともにマセラシオンをします。1年間の瓶熟成を経てリリースされます。

高貴で複雑な深い香り、粒の小さい果実香や甘草、タバコなどのニュアンがあります。なめらかなタンニンを持つフルボディタイプのワインですので、焼いた肉やトリュフ、ジビエ、よく熟成させたチーズととても相性がいいです。

バローロで最も有名なクリュ「カンヌビ」の中心にあるベストポジションの区画

カンヌビは、バローロの中でも最も有名なクリュのひとつで、1752年にはクリュとして認識されています。標高、向き、土壌、ミクロクリマと非常にいい条件を備えた畑です。ミケーレキアルロはこのカンヌビの畑を1989年から所有しています。畑の面積は1ヘクタール。石灰質土壌で鉄分やマグネシウムに富んだ土質です。

ミケーレキアルロが所有するカンヌビの区画は、カンヌビの中でも特に歴史のある場所の中心部分です。ランゲ地方の中でも最も早くにブドウ畑として整備され、ブドウにとって最高の向きに植樹されています。この素晴らしい条件と、最大の注意を払って育てられたブドウ樹により、模範的な偉大なバローロが生まれるのです。

ワインガイド評価

『ワインアドヴォケイト』95点（2018ヴィンテージ）

2018年のバローロ・カンヌビは、ミケーレ・キアルロが紹介した3つのバローロ・グループの中で私のお気に入りのボトルだ。ワインのたっぷりとした層と深みが好きで、その勢いの多くは、レッドカラント、青い花、甘草、砕石の非常にクリーンで刻み込まれたアロマから来る。しっかりとしたタンニンがワインに直線性とエレガントな骨格を与えている。飲み頃2024-2044年（2022年7月）

ピエモンテを代表する生産者のひとりとして知られる、ミケーレ・キアルロ社。創業者のミケーレ・キアルロ氏は5世代にわたる葡萄栽培農家に生まれ、1956年にカラマンドラーナの地で小さなワイナリーとして醸造をスタート。地元で日常ワイン用品種として栽培されていたバルベーラの品種を世界的レベルまで昇華させ一躍その名を広めると、徐々に畑の規模を拡大し、比類なき繊細さと複雑さを併せ持つバローロを産出するチェレクイオの畑、歴史的に最も有名な畑と呼べるカンヌビ、ブルナーテなどのクリュを購入。今では輝かしい受賞歴を重ね、イタリアの主要18社からなるグランディ・マルキ協会にも所属するなど、世界各国で確固たる評価を獲得しているワイナリーです。