スコラ サルメンティは、プーリア州ナルドDOCのポテンシャルを表現するために立ち上げた生産者。フィアーノ、ネグロアマーロ、プリミティーヴォなど土着品種に注力しています。このワインはネグロアマーロ100％で造るDOCナルドの辛口ロゼ。ストーンフルーツや黄桃のような香り。ジューシーな酸味で滑らかな味わいが溢れます。『ルカマローニ』で97点を獲得しています！(2020Vintage)

2023年1月にCEOのロレンツォ マッラ氏にお話を聞きました。

「フルーティでミネラルを感じるロゼです。白ワインと同じ作り方をしており、搾ったらすぐに果皮と離して醸造しています。余韻にもまたミネラルを感じますね。夏に最適ですが、魚料理はもちろん、ビステッカなどのお肉料理にも合います。このあたりは、ロゼの伝統的なエリアで、最近はよりクリーンなロゼワインが造れるようになりました」

2023年1月にオプラ ロゼ2020ヴィンテージを試飲しました。

玉ねぎの皮色。キャンディや煮詰めた果実、赤い花のエレガントな香り。口当たりは非常にソフト。赤い果実や紫果実など、果実味溢れる味わい。シンプルに美味しく味わえる綺麗で力強さも感じる風味。

最長30時間のスキンコンタクトを実施

畑の周辺の気候は暖かく乾燥した地中海性気候です。ブドウは平均樹齢50年のネグロ アマーロを100%使用。植樹密度はヘクタールあたり約4,500本です。9月第2週目からすべて手摘みで収穫。その後選果台にてさらにブドウを選別しています。温度管理された場所でブドウをソフトプレスした後、最長30時間のスキンコンタクトを実施。発酵と熟成はいずれも温度管理されたステンレススチールタンクで行います。ボトリング後は6ヶ月以上の瓶熟成を経て出荷しています。

滑らかなテイストで酸によるジューシーな味わい

明るく、輝きのあるコーラルピンク。ネクタリンやマルメロといったストーンフルーツや黄桃、白バラの香り。酸は高く、アルコールはやや高め。僅かにタンニンを感じますが、コクと厚みをサポートする骨格に寄与しています。滑らかで酸によるジューシーさがあります。味わいは柑橘系のニュアンスから、ストーンフルーツ、ストロベリーの様なチャーミングな印象へと変わり、次第にタンニンとアルコールに由来するコクとボリュームを感じられます。

ロレンツォ マッラ氏とサンドロ　カラブレーゼ氏が立ち上げた、2004年市場デビューの若いワイナリー。

「スコラ・サルメンティ」とは、Schola Sarmenti = School of Sapling =若木(若者)のための学校といった意味。「良い葡萄づくり」をポリシーとして、共通の志を持つ近親者や親しい仲間らとともに40haの畑でワイン造りを行っています。

収穫は手摘みで行い、悪い房や実はハサミで一つ一つ落とすなど、良質な果実のみを用いることに専念しています。仕立てはサレント半島に伝わる伝統的植樹法「アルベレッロ(株づくり)方式」を採用。リリース後まもなく、トップワインの「クバルディ」はガンベロロッソで2グラスを獲得、注目を集めました。