カステル ファーリア

カステル ファーリアは1928年創業以来数々の受賞暦を誇るランブルスコの有名な生産者カビッキオーリ社が1990年代初頭に設立したワイナリーです。フランチャコルタエリアの中心地、カッツァーゴ サン マルティーノ（コムーネ）のカリーノに位置しています。社名は城の昔の所有者ファーリアに由来します。「テロワールを最大限に表現したフランチャコルタを作る」という哲学のもと、濃密さとフレッシュ感の調和、また、個性と心地よさのと調和の探究を絶えず行い、全てのワイン造りのステップにおいて細心の注意を払って自身のスタイルを作り上げています。


所有する畑は標高300m、絶好の日当たりと石の多い土壌のモレーン（氷堆石）の丘に約17haの規模で、フランチャコルタの品種として認められるシャルドネ、ピノビアンコ、ピノネロを栽培しています。このエリアは大陸性気候と地中海性気候に交互にさらされ、夏に引き起こされる急激な温度変化でしばしば雹も降りますが、微気候があり、そのおかげで他には見られないような環境がつくられ、すばらしいブドウが育ちます。栽培においては、畑のエコシステムを大事にしており、ブドウが持つ自然なアロマの特性を守っています。


ブドウのセレクションはカステル ファーリアにとって基本となる重要なもので、広大な畑からではなく、異なる様々なアロマの特性を持つブドウが育つよう手入れされた美しい庭園のような小さな区画から集められます。収穫は全て手摘みで行い、小さなカゴに入れて搬送します。その後に選別をして、ソフトな圧搾を行います。フランチャコルタには非常に優しくプレスされた一番搾り果汁のみを使用し、複雑さ、香り、ボディ、フィネス、強さ、密度などの完璧なバランスで造られています。ボトルを数年間熟成させるための地下部分は、夏でも低い室温に保たれた最適な条件を確保し、四季を通じて気温の変動が避けられています。