ヌース （コーペラティーヴァ ヴィーノ ヌオーヴォ）

アレッサンドロ フィリッピがシチリア島西端部、トラパニ郊外で醸造責任者を務める協同組合がNo s(ヌース)。かつてシチリアで活躍した協同組合“カンティーナ エリチーナ”の旧メンバーが“Cooperativa Vino Nuovo”（新生ワイン協同組合）を結成。No s「ヌース」ブランドのナチュラルワインが、新生の協同組合から登場するに至りました。ワイナリー名のヌースとは、新プラトン主義で神が初めて降臨した時に発した神聖な理性を指します。また“No s”は、フランス語で「我々」を意味しており、土地所有農家の集いに備わる協同体精神の結束を促すという趣旨でもあります。

アレッサンドロ フィリッピは、ソアヴェで長い歴史を持つワイナリーの出身。量子物理学からヒントを得たという独自の理論を元に、イタリア各地でコンサルタントとして活躍しています。「ヌース」はアレッサンドロの意見に理解を示してくれた4名の栽培家で構成。アレッサンドロの指導の元、ビオロジック栽培へと転換しています。

アレッサンドロはかつて、同エリアの古樹を守るために立ち上げた協同組合“カンティーナ エリチーナ”を率いていましたが400名もの栽培農家の意見が整わず、現在この組合は解散。組合員には栽培農家には100年を越えるネロ ダヴォラやカタラットの古木を持つ農家も多くいました。アレッサンドロは現在もその他の栽培家たちへ、復帰の説得を続けています。