ブルネッロ ディ モンタルチーノを世界に広めた最大の功労者「バンフィ」のスタンダードブルネッロディモンタルチーノ、希少バックヴィンテージ2006年です。

600種以上のクローンの中から10年かけて厳選する拘り

バンフィでは850haにも及ぶ広大な自社畑に最適なブドウを選び出すため、600種類以上のクローンの中から10年以上にわたって実験を重ねています。看板商品でもあるこのブルネッロは、研究の結果分けられた150以上の区画の中、特に長期熟成に向くブドウを選んで造られるという、徹底したこだわりのもと造られています。

繊細、エレガンス、力強さが揃ったブルネッロ

活き活きとした酸味と果実のバランスがとれたエレガントな味わい。重厚感と軽やかさも調和していて飲むほどに表情を変えていきます。濃いめのルビー色、エーテルとわずかに感じるバニラの香り、ソフトで凝縮感があり、リコリス（甘草）やスパイス、タールを感じさせるような味わいのフルボディ。バンフィのレベルの高さを感じさせる、スタンダードブルネッロです。

ワインガイド評価

『ジェームズサックリング』95点（2006ヴィンテージ）

サンダルウッドの豊かな香り、ブラックベリーとブルーベリーの香り、そしてドライフラワーのニュアンス。コーラも感じられます。ボディは豊かで、タンニンは繊細、余韻は長く滑らか。完璧に調和し、洗練されています。タンニンは繊細に絡み合っています。このスタイルとヴィンテージの卓越性を示すベンチマーク。2013年以降に飲むのが最適です。(2011年1月)

1978年創業、ブルネッロ ディ モンタルチーノを世界に広めた最大手「バンフィ」。創業者のイタリア系アメリカ人マリアーニ兄弟が、高品質なワインを生産する世界的規模のワイナリーを目指して誕生させました。ワインビジネスという概念が存在しなかった時代に、世界市場の開拓に成功。現在ではブルネッロ全体の約10％を生産するなど、モンタルチーノ随一の規模と品質を誇る造り手として君臨しています。モンタルチーノ以外にも、ボルゲリやキャンティ、ピエモンテでもワインを生産。モンタルチーノ内だけで2800ヘクタールの土地を所有しています。

土壌のタイプは58種類にのぼり、それぞれの土地に合ったブドウを栽培しています。最高のブルネッロを造るためにミラノ大学、ピサ大学と共同で最適のサンジョヴェーゼクローンを選出。設立以来、土壌や栽培方法の研究はもちろん、醸造方法の探求にも余念がなく、独自の発酵タンクの開発や樽材の選定にいたるまで改良を続け品質向上を続けています。近年は、象徴的な畑「ポッジョ アッレ ムーラ」を筆頭に、単一畑シリーズによって畑の個性を表現する「テロワール重視」のスタイルへと進化。また、これまで主流だった小樽から中樽、大樽醸造に移行し、エレガンスを追求する造りにも注力しています。