ヴェッツォーリ醸造責任者ジュゼッペの息子ダリオと娘ジェシカが「自分たちのオリジナリティ溢れるフランチャコルタを造りたい」と2011年より造り始めた、スーラリ フランチャコルタ ブラン ド ノワール エクストラ ブリュットです。

色は淡いピンクゴールドで、泡の鎖が細かく立ち上ります。洋なしやリンゴの爽やかな香りの中に、ラズベリーなどの甘酸っぱい香りや蜂蜜やナッツなどのニュアンスが感じられます。ブラン ド ノワールらしい重厚な果実味を、綺麗な酸とミネラルが包み込み、絶妙なバランスを保っております。

スーラリ フランチャコルタ は、一次発酵で残った残糖分だけで二次発酵させる手法「※MetodoAncestrale（メトド アンセストラル）」を採用しています。ティラージュの際に加えるのは、酵母のみです。メトド アンセストラル法から生まれる、細かく軽やかな泡の特徴が、羽の上（Sull=上 Ali＝翼・羽）のようとワインの名前にもなっています。

ヴェッツォーリは、ティラージュやドサージュの際に低温管理により発酵させていないモストを使い、自然な糖分からフランチャコルタを造る製法「SENZA ZUCCHERI ESOGENO（外因性糖分不使用）」を取り入れている数少ないワイナリーです。通常ティラージュやドサージュの際にはショ糖を加えることが多いですが、この製法によりブドウからの自然な糖分のみでワインが構成されるため、ベタついた甘さがなく、ブドウの自然な旨味が十分に感じられる綺麗な味わいのフランチャコルタが生み出されます。スーラリ フランチャコルタも、「SENZA ZUCCHERI ESOGENO（外因性糖分不使用）」の認証を受けています。

フランチャコルタ最高条件の畑を所有するエブルスコ

100年以上にわたってブドウ栽培をしてきたヴェッツォーリ家はフランチャコルタの中心、エルブスコの最高の条件の土地に畑を所有、自分たちの手による丁寧な畑仕事こそが品質につながるというこだわりをもつ造り手です。エブルスコにはカ デル ボスコ、ベラヴィスタ等高い評価を受けている生産者がエブルスコにあります。

ワイン通に知られる素晴らしいワイン

オーナーであり醸造責任者のジュゼッペ氏は言葉少なく、あまり表に出ることが得意ではないため、評価誌等へのサンプル提出をあまり行わず、まだまだメディアへの露出は多くありません。しかし、ワイン通の間では家族経営で少量ながら厳しい品質基準から生み出された素晴らしいワイン、と周知されています。

顧客第一主義のヴェッツォーリ『ガンベロロッソ』最高賞トレビッキエリを断る

ミラノのフォーシーズンズホテルのメインダイニングにハウスワインとして採用されるなど、ソムリエたちにも高い評価を受けています。また、かつては「有名になると今のお客様への供給が困難になる」という理由で『ガンベロロッソ』最高賞のトレビッキエリを断ってしまったこともありました。イタリア国内の造り手のだれもが憧れるトレビッキエリを断るなんて前代未聞のことでしたが、それだけ飲んでいただくお客様への思いにもこだわりのある造り手です。

オリジナリティ溢れるフランチャコルタ造り

2011年からはヴェッツォーリ家のダリオとジェシカが「自分たちのオリジナリティあふれるフランチャコルタを造りたい」と、「スーラリ」というブランド名でワイン造りを始めました。「メトド アンセストラル」という一次発酵で残った残糖分だけで二次発酵させる手法で造る彼らのフランチャコルタもまたヴェッツォーリの品質のこだわりを受け継いで成長しています。