1960年に現当主ジョルジョ氏の父がバルバレスコのトレイゾで自社詰めを開始して創業したペリッセロのスタンダードキュヴェ「ヌビオラ」。バルバレスコの伝統的な造りである、複数の畑のネッビオーロをブレンド、バリックと大樽を使って熟成させた親しみやすいエレガントな味わいと優れたコストパフォーマンスで人気のバルバレスコ。ペリッセロを楽しむ最初の1本として最適です！

バルバレスコの大地を表現するヌビオラ

2019年11月、当主ジョルジョペリッセロ氏にお話を聞きました。

「トレイゾ、ネイヴェ、バルバレスコの3つのコムーネに点在する6区画のネッビオーロをブレンドして造るバルバレスコで、バルバレスコの大地そのものを表現するワインです。 いつも私達のワインを紹介する時は、このバルバレスコ ヌビオラを名刺がわりにしています。バルバルレスコもバローロも伝統的に複数区画のブレンドから造られていました。ブレンドすることで、バルバレスコらしさ、ランゲらしさが表現されます。「ヌビオラ」とは、ネッビオーロの古い呼び方です。このワインは、伝統的な複数の畑のブレンドで造るスタイルなので、昔のネッビオーロの呼び方をこのワインの名前にしました。ヌビオラはバルバレスコの大地を表現できるワインです。」

エレガンスと丸みがあって飲みやすく、タンニンと酸とのバランスもとれている、飲み心地の良い味わい。まさに“ワインの女王”と呼ぶにふさわしいバルバレスコを驚きのコストパフォーマンスでお楽しみ下さい。

「自社畑で自社瓶詰めする」「全ての仕事は自社で行う」それが私たちの哲学

ペリッセロは、バルバレスコの中心エリアのトレイゾ村で代々ブドウ栽培農家を営んでいた、家族経営のワイナリーです。現在のオーナーであるジョルジョ氏の父の代から、少しずつ「ペリッセロ」の名前でボトル詰めを始めました。ジョルジョ氏が父から引き継いだ畑は5ヘクタールでしたが、現在はバルバレスコを中心に42ヘクタール所有しています。ランゲの中では中規模の生産者となったペリッセロ。自らを「大きすぎ小さすぎない、丁度良い中堅ワイナリー」と言います。「自社畑で自社瓶詰めする」「全ての仕事は自社で行う」それがペリッセロの哲学です。それを貫徹するにはこの中堅の大きさが丁度良いのでしょう。同郷のガヤらと同様に、ワイン造りにはフランス産の小樽バリックを取り入れてきました。そして今ではジョルジョ氏は、若き造り手のリーダーとして、一目置かれる存在になっています。

バルバレスコの若きリーダー存在

ワイン造りにおいて「80％はブドウの出来、15％は醸造、5％は熟成で決まる。」と語るジョルジョ氏。完璧な状態で収穫されたブドウは、彼の長年の経験に基づいて造られたコンピュータープログラムで醸造が行われ、イメージ通りのワインへと導かれます。綿密な計算によって生まれたペリッセロのワインへの評価は非常に高く、若きバルバレスコ生産者のリーダー的存在です。

このジョルジョ氏の香りをききわける能力は地元でも特に有名で、ワイン関係者に香りの鑑定を頼まれるほど。それで彼の鼻は『トリュフ犬』と呼ばれたりしているそうです。