伝統派ブルネッロの最高峰ポッジョ ディ ソットのブルネッロ ディ モンタルチーノです。某ワイン漫画で、2005年が第九の使徒に選ばれたワインです。

「カーゼバッセ」「モンテヴェルティーネ」も手がけた名醸造家ジュリオ ガンベッリ

作中で、2005年ヴィンテージが第九の使徒に選ばれた「ポッジョ ディ ソット」のブルネッロ ディ モンタルチーノ。ほかにも、イタリアソムリエ協会主催のワインガイド「ドゥエミラヴィーニ」誌では、2001年ヴィンテージがイタリアNo.1赤ワインに選ばれるなど、ブルネッロの中でも最も偉大なワインのひとつとして知られています。醸造家を務めたのは「カーゼ バッセ」や「レ ペルゴーレ トルテ」で知られるモンテヴェルティネを手がけた名醸造家の故ジュリオ ガンベッリ氏です。

『ワイン王国』No.102掲載！「ブラインドで飲んでも「これ」とわかる、独自のテロワール、独自のスタイルを持つブルネッロ」

ポッジョ ディ ソットの「ブルネッロ ディ モンタルチーノ2011」が『ワイン王国』No.102の特集「宮嶋勲が選ぶイタリア赤の決定版70本」に掲載されました！

宮嶋氏は「カステルヌォーヴォ デッラバーテの日当たりのよい畑とジュリオガンベッリ氏が残してくれた伝統的スタイルが、香り高く優美なブルネッロを生む。華やかで複雑なアロマが魅惑的。飲み飽きないワイン。おそらくブラインドで飲んでも「これ」とわかる独自のスタイルです。南斜面の畑から来る、開いた華やかなうっとりするようなアロマは北地区の厳格なニュアンスとは対照的。以前より揮発酸は控えめで、みずみずしくなりました。本当にいいブルネッロだなと思います。何杯でも飲めるワインで、なかなかやめるのが難しい。生産地区南端の独自のテロワールで生まれる、独自のスタイルのブルネッロです。」とコメントされています。

ワインガイド評価

『ワインアドヴォケイト』97+点（2020ヴィンテージ）

試飲時点ではまだ非常に若々しいポッジョ・ディ・ソット2020ブルネッロ・ディ・モンタルチーノは、優美な香りと洗練された余韻において、伝説的な2016年ヴィンテージと多くの共通点を持つ。しかしこの優雅なワインには、同等の圧倒的な内なる力強さは見られない。結局のところ、このボトルはサンジョヴェーゼのフレッシュで魅力的な解釈を提供している。花のような香り、野バラ、砕けた石、白チェリーを帯びた繊細なワインだ。大型のスラヴォニア産オーク樽で熟成されており、より豊かな味わいを引き出すにはさらなる時間が必要だ。収穫は8月最終週に始まり10月第1週に終了。これは意図的に他より早い時期に収穫を開始した決断を反映している。畑は片岩質のガレストロ土壌に植えられており、この土地の個性が全てのワインに強く刻まれている。最後にほのかに感じられるレモンの皮やネーブルオレンジの爽やかなニュアンスが特に気に入っている。飲み頃2027-2048年（2024年11月）

『ジェームズサックリング』97点（2020ヴィンテージ）

控えめなイチゴとチェリーに、ほのかなラベンダーと豊かな甘草の香り。口当たりは非常にジューシーで、現時点では濃厚で粉っぽいタンニンを感じるが、しなやかで甘い果実味がバランスを取っている。ミディアムからフルボディで、非常に味わい深い余韻。心地よいが、現時点では完全に飲み頃とは言えず、長期熟成の大きな可能性を秘めている。（2024年9月）

伝説的な2人のエッセンスが生き続ける、伝統派ブルネッロの代表格

ポッジョ ディ ソットは、1989年に設立された、伝統派ブルネッロ ディ モンタルチーノを代表する造り手。現在のワイナリーの地位を築き上げたのは、前オーナーのピエロ パルムッチ氏。そしてエノロゴは、名醸造家の故ジュリオ ガンベッリ氏。あのソルデラや、レ ぺルゴーレ トルテといったサンジョヴェーゼの著名なワインの数々を手がけ、ブルゴーニュのアンリ ジャイエ氏、イタリアのジャコモ タキス氏に並び称される傑出した人物です。

そして2011年、コッレ マッサーリのオーナー、クラウディオ ティーパ氏がポッジョ ディ ソットを取得。ティーパ氏は同ワイナリーへの熱い思いから、6年もの交渉を経て夢を実現させました。「パルムッチ氏とジュリオ ガンベッリ氏が築いたソットのスタイルはパーフェクトだから何も変えない。」と語るように、今もなお伝説とも言える2人のスタイルを引き継いでワイン造りを実践しています。

多様なテロワール、低収量、伝統的製法による優美でピュアなワイン

拠点を置くのは、モンタルチーノ南部の境界となるオルチャ川の近く。畑は標高200m～400mに位置し、日中は海からの暖かい風、夜間は標高約1700mのアミアータ山からの冷たい風が吹くことで昼夜の寒暖差が発生。土壌も畑によって異なっており、標高の高いところは砂質粘土土壌、川に近い標高の低いところは砂利混じりの粘土質土壌になります。

収穫量を極限まで抑えられたブドウを野生酵母のみで発酵。昔ながらのスラヴォニア産の大樽で最低2年の長期間熟成を行っています。少なくともマロラクティック発酵が終わって大樽熟成を始めてから、ロッソ ディ モンタルチーノ、ブルネッロ ディ モンタルチーノ、ブルネッロ ディ モンタルチーノ リゼルヴァの3種類に使用するワインをバレルテイスティングで決定しています。

ポッジョ ディ ソットにしか造り出せない複雑なテイストが混在しながらも透明感があってピュアなスタイルは、多くのワインラヴァーを魅了し続けています。