トスカニーイタリアワイン専門店 / ジョコリ

ジョコリ

ジョコリはキャンティクラシコから東へ30km、典型的イタリアの田舎村であるテッラヌォーヴォブラッチョリーニに位置しています。当主は"マルコカンノーリ"。村から山道を登ったジャガイモ畑に囲まれた家のガレージが醸造所です。5世代に渡り1度も農薬が使われた事がありません。更にどの畑も森に接しているので生物多様性が確保されていてブドウの樹は自然の一部になっています。醸造は非常にシンプル。手作業での除梗、野性酵母での発酵。醸造時の亜硫酸無添加。温度管理なしで発酵しています。

ジョコリ外観
ジョコリのキャンティは赤系果実に酸味、スパイス、少しのタンニンがフレッシュさ、立体感を感じさせる絶妙のバランス感が昔のキャンティみたいで懐かしい気持ちにさせてくれます。そして、全く格好つけていません。凝縮感や骨格、ワインとしての大きさとは無関係で、世界市場を意識したキャンティクラシコの今の流れとは反対に向かってます。凝縮したワインを造るつもりはないので収量を過度に抑えることはしていません。（畑のブドウを）鳥や猪が食べて自然と減る程度が丁度良い。全ては自然にという考えです。

ジョコリ畑
畑は3ヵ所に別れます。3方向を森に囲まれた猪の餌場のような畑(収量制限してないのに超低収量)。川に近い砂地の畑のブドウは柔らかさがあります。サンジョヴェーゼに白ブドウが混植された畑は樹齢80年。クラシコでは世界的味わいに合わせる為に伝統的に行われてきた、6%までの白ブドウアッサンブラージュが禁止。ジョコリでは今だに10%程度の白ブドウを混植しています。