バッケレート テッレ ア マーノ

カルミニャーノの街から西に３km、プラートにあるモンタルバーノの丘にファットリア・ディ・バッケレートは位置します。トスカーナらしい緩やかな丘に手つかずの自然が残っています。所有面積はなんと150ha。内、葡萄畑はたった８haで６０haはオリーヴ畑。そして９０haは森林という贅沢さ。

１９２０年にベンチーニ家が購入していて現当主はロセッラ・ベンチーニさん。彼女はニコラ・ジョリー氏の講演やイタリアの自然派ワインのグループ“Triple A”に参加することでビオディナミに、無理のない自然なワイン造りに引かれていったと言います。

現在ではカルミニャーノ“テッレ・ア・マーノ”とサッソカルロという白ワイン（イタリア国内のみの販売で極小生産）。更にヴィンサントの3種類のワインにプラスして蜂蜜とこの地方の特産品である干し無花果も作っています。（アグリツーリズモも経営している）畑では有機栽培が実践されていて、科学肥料はほとんど使用しいません。（農薬はボルドー液のみ最小限に使用。もちろん殺虫剤や除草剤なども使わない。）薬剤の代わりに緑肥・豆類を植え、ある程度育ったら浅く耕し、その枯れ草を畑に撒きっぱなしにすることによって豊かな土壌と強く生命力に溢れる葡萄樹をつくると共に、土壌からの過剰な水分蒸発を防ぎ、ここ何年かで深刻化している暑さによる旱魃からも守っています。

収穫は全て手作業。１房ごと１果実ごとに選別、醗酵はセメントタンクで葡萄果実に着く自然酵母のみでゆっくり醗酵させる。（一切の培養酵母の?使用）醗酵時は温度管理も然に任せた醗酵過程はマロラクティック醗酵時に関しても、何も足さないし、何も引かない。勿論、醗酵時のSO2の添加もありません。アリエ産のトノー（３５０l）で18ヶ月熟成し、フィルターをかけずに瓶詰めしています。