ガンベロロッソにおいてイタリア最高のワイナリーと評価されたヴェネト州名門アレグリーニが、2007年よりトスカーナ モンタルチーノで手掛けるワイナリー「サン ポーロ」。このブルネッロ ディ モンタルチーノは美しい丘陵地帯に広がる石灰質土壌の上質な畑から造れてます。非常に上品で豊かな香りと、しっかりとした骨格の濃厚で凝縮した味わいが特徴です。

上品で豊かな香りと濃厚で凝縮した味わい

紫がかった深みのあるルビーレッドの色調。熟したチェリーやプラム、カシスの果実香に、野生のハーブやリコリス、コーヒーのアロマが複雑に折り重なり、グラスから立ち上ります。芳醇な果実味に、爽やかな酸ときめ細やかなタンニンが溶け合い、美しい調和を形成。ドライハーブやフローラルのニュアンスを纏った余韻が長く続くエレガントな仕上がりで、熟成はもちろんのこと、早くからも愉しめる味わいです。

キノコやトリュフを添えたボリュームのあるジビエ料理や赤身肉などと相性が良く、パルミジャーノ レッジャーノやペコリーノ・トスカーノのような熟成チーズにもよく合います。提供温度は18~20℃で、2時間前に抜栓し、大きめのグラスに注ぐことをお勧めします。

ヴィンテージ情報

2018年ヴィンテージの特徴は、一言で言えば「穏やか」な傾向にあった。収穫は9月20日に始まり、10月5日に終わった。当初から自然は時間をかけていた。厳しい冬のため、シーズンは通常よりやや遅れて始まり、5月と6月の冷涼な気温と豊富な降雨のおかげで、春の植物成長はゆっくりと安定していた。夏は暑かったが、決して苛酷ではなく、気温の幅も大きかったため、ブドウの木は非常に調和のとれた形で成長を続けることができた。この穏やかな成長は収穫にも反映され、近年で最も長い収穫期間のひとつとなった。自然はゆっくりと時間をかけ、我々はそのリズムに従うことを好む。そのため、このヴィンテージが与えてくれた素晴らしいブドウの完璧な成熟を待つために、区画ごとに、場合によっては同じ区画のブドウを別々に収穫することさえある、時差収穫を行うことで対応した。ワインはセラーで発酵し、収穫全体を特徴づける穏やかさを常に保ち、それは熟成過程も特徴づけるだろうと確信している。テイスティングが楽しみですが、自然の時間を尊重することで、より一層その良さがわかると確信しています。

ボルゲリでのワイン造りの経験に刺激を得たアレグリーニは、イタリア最高峰のワイン生産者としての威厳を保つため、アメリカ有数のイタリアワイン商であるレオナルド ロ カシオ氏協力のもと、高い場所を目指しています。2007年およそ150年以上に渡って赤ワインの頂点に君臨し続けてきたモンタルチーノで有名なトスカーナの一角にサン ポーロ エステートを設立。ボルゲリで国際品種の栽培をいくつか経験した後、サンジョヴェーゼという複雑で魅力に富んだ品種の栽培に挑むことになりました。

ワイナリーのブドウ畑はモンタルチーノの中でも非常に標高の高い南西向きの斜面に点在しています。16haの栽培面積のうち8haはDOCGブルネッロに格付けされた区画となっており、昼夜の気温差が激しく風通しの良い場所で、有機栽培などを取り入れた持続的農業を行っています。環境への影響、及び余分なエネルギー消費を最小限に抑えて、細部まで配慮の行き届いたワイン造りを行うことで、サンジョヴェーゼ本来の上品で素晴らしい香りが保たれます。

フラッグシップ ワインであるブルネッロ ディ モンタルチーノはアレグリーニが手掛けてからのわずかな期間でワイン アドヴォケイトをはじめ各誌で高い評価を獲得。「イタリア最高の造り手」の手腕がいかんなく発揮されています。