素晴らしいバランスと長い余韻カ ルガーテのアマローネ

『ガンベロロッソ』トレビッキエリの常連、ヴェネトの一流生産者「カ ルガーテ」が造るアマローネです。濃いルビー色で、熟したブラックベリーやイチジクのドライフルーツ、ビターチョコレートや樽のスパイシーな風味があります。濃厚な果実感でリッチな味わいです。フルボディながら酸との素晴らしいバランスで風味も豊かです。中盤からビターなタンニンと陰干しブドウ由来の品のある甘みが表れ、しっかりとした長い余韻が残ります。つや消しの黒いラベルがとても精悍です。 ジビエ料理や煮込み肉料理、熟成したチーズ等の料理に相性の良いワインです。

モンテッキア ディ クロサーラ近辺の丘の自家畑から、最良の葡萄を選別します。土壌は、砂利と石灰岩です。9月の最後の2週間に手摘みで収穫し、6キロ入る木の箱に平らに置きます。5ヶ月間換気の良い部屋で、その風味、甘味、色を濃縮させながら、穏やかに乾燥します。全体の重量が60％まで減少します。2月末に葡萄は破砕して圧搾、15～20日間人工酵母で醗酵させます。マストは500Ｌのオーク樽に発酵が終わるまで入れます。20ヘクトリットルのオーストリアの大樽での熟成は28～30ヶ月間、瓶詰めまで続きます。

カ ルガーテの伝統的な栽培

「カ ルガーテ」とは、ルガーテの丘の頂近くにある家を指し、畑仕事の拠点兼レチョート用の乾燥室としたことから名付けられています。

1986年にカンティーナを設け、アジェンダとしてスタートしました。ラウラ（34歳）が輸出、ミケーレ（35歳）と父のアメデオ（59歳）が畑仕事、ミケーレの叔父ジョヴァンニ（51歳）がエノロゴを分担しています。スタッフは5人で、収穫時には40名で行います。

2000年には、非常に広く清潔な新しいセラーも完成し、中二階にはレチョート用の乾燥室も作られました。現在畑はトータルで50ヘクタール、ソアーヴェを中心にガルガネーガ30ヘクタール、ヴァルポリチェッラ（コルヴィーナ、ロンディネッラ）に20ヘクタールです。

葡萄の仕立ては、この地方の伝統的な、他の産地よりも高い1.5ｍの高さのグイヨ式で、実が大きいガルガネーガの風通しをよくしています。年間を通して剪定を行い、また夏場にはグリーンハーベストを行って余分な葉を落とし、4から6房に収穫量を制限しています。

葡萄の選別は畑での収穫の際とカンティーナのコンベアーで、計2回行われます。収穫はすべて手摘みで行い、外国人労働者の助けを借りず、手慣れた地元の人達とで行われ、収穫量は通常この地域で認められている1へクタールあたり140ヘクトリットルより25%抑えています。

『ガンベロ ロッソ』が賞賛する著しい品質の向上

また、赤ワインの品質向上にも著しいものがあります。その要因としては、5年前から「ガンベロ　ロッソ2002」で『エノロゴ　オブ　ザ　イヤー』に選ばれたジュゼッペ　カヴィオラと契約していること、畑の90％が斜面で、火山質土壌でミネラルが多い土壌であること、畝に草を生やすこと、手間はかかるがグイヨ仕立てにすること、密植傾向に仕立てることなどが挙げられます。

また2008年5月から、ピエロパンで15年間醸造に関わっていたフランコ　モンケラート（38歳）が醸造責任者を引き継ぐことになりました。以前は想像もできなかったことですが、ソアーヴェに関して、生産量がピエロパン、アンセルミと並び、品質も勝るとも劣らないものとなっています。

『テサリ兄弟は、近年ソアーヴェの地域において成功を収めている生産者の一つにあげられます。アメデオとジョヴァンニは数年にわたりソアーヴェのトップクラスの生産者となるためワインを販売してきました。 そして彼らの無鉄砲とも思われるほどの度胸ある経営により、借金をして葡萄の真価を証明するためだけの小さな醸造所を手に入れました。最初の結果は望みあるものでしたが、最高の称賛を受けるために彼らはさらなる努力を惜しみませんでした。　「ガンベロ　ロッソ　ヴィーニ　ディタリア」』